隣家の庭木が境界線を越えてきた!これって切って良いの?悪いの?

社長のひとり言

いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。

先日、朝のニュース番組で境内からはみ出た神社の御神木を電力会社が無断で枝を切り落としてしまったと言う話しを耳にしました。番組では勝手に切り落とした電力会社が悪いような論調で神社サイドの意見しか取り上げていませんでしたが、本当のところ実は一番困っていたのは電力会社なのだろうと、コーヒーを飲みながら他人事でない思いでそのニュースを眺めていました。

実際、この手の話しはぼくのところにも年に数件は相談が寄せられほど良くある話しで、場合によっては相手が誰かも分からないケースもあったりして、そういう時は本当に困り果ててしまいます。相手が分からない?そんな事ってある?と驚かれるかも知れませんが持ち主不明の土地は意外にも多いのです。ちゃんと相続されていない状態で何十年も経ってしまうと、地権者が何十人にも及ぶ場合もあったりするので、そういう意味で相手を特定するのは非常に困難なケースもあったりするワケですね。

話しがちょっと脱線してしまったので元に戻しますがお隣から越境してきた枝を勝手に切って良いかのか?については民法で以下の通りに定められています。

民法第233条

(竹木の枝の切除及び根の切取り)

  1. 隣地の竹木の枝が境界線を越えるときは、その竹木の所有者に、その枝を切除させることができる。
  2. 隣地の竹木の根が境界線を越えるときは、その根を切り取ることができる。

ちょっと分かりにくいかも知れませんがつまりはお隣に切って下さいと所有者にお願いする権利はあるけれど、勝手に枝を落としていい訳でないということなんです。ただし、根っ子は切っても良いとそこだけは明確に定められています。なんで根っ子だけ?思われた方もいらっしゃるとは思いますが、最低でも根っ子を切る権利だけは明確にしておいてくれないとお庭を造る際にイチイチお隣の了解得ないとならなくなるんで・・・

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なんとなく釈然としない感じですけど、はみ出してはいてもやっぱり他人の所有物だから勝手に切ってはダメなんですね。とはいえ、頼んでも切ってくれないとか、あるいは持ち主が誰か分からなければ頼みようもない。だから土地を買う場合は最低でもお隣の地権者がどこのだれか?くらいは調べてから購入した方が良さそうです。

土地を持つと色々と面倒な事もありますが、少なくとも自分の敷地の庭木くらいはちゃんと管理してお隣にご迷惑が掛からないようにしたいですね。

そんなワケで今日は隣家の庭木の枝切りについてのご紹介でした。ぜひ参考にして下さい。

それではまた。

M.TOMIYAMA

どういうワケか右と左の足の長さが2cmも違うんです。おまけに靴のサイズも左右で違うんです。これって一体どうやってそうなっちゃったんだろう( ^ω^)・・・

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