土間コンクリートが良く似合うお家

舗装

いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
皆さん、ご自宅の駐車場と言えば何を思い浮かべますか?! やっぱりアスファルトでしょうか?
実は個人宅の駐車場にアスファルトで舗装するのは北海道くらいなもので、その他の地域は圧倒的にコンクリート舗装だってご存知でしょうか?! 試しにグーグルマップで適当に関東か関西あたりの住宅街をストリートビューで見てみて下さい。
圧倒的にコンクリート舗装が多い事がわかりますよ。こんな感じで

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北海道の場合、どうしても凍上対策で深めの路盤を造らなければならない関係で予算的に本州よりもコストアップになる事と、敷地面積が比較的に広い事もあって、どうしてもアスファルトが主流にならざるを得ない事情もあるのですが、耐久性や見た目の良さを考えれば土間コンクリート舗装が最も適しているのは誰しもが知るところです。

予算的な問題であれば舗装の面積を必要最低限に絞って、車を停めない部分は防草シートのうえに砂利を敷いておくとか、あるいはウッドチップやバークチップ、レンガチップなどを使ってデザインに考慮するとか、考えれば方法はいくらでもあります。

そこまで深く考えないで安易に高いからという理由だけでアスファルト一択というのは「もったいない」の一言です。

そんなワケで今日はエクスリーフがもっとも得意とする土間コンクリート舗装の魅力とメリットデメリットを最新の施工事例3件を交えながらご紹介させて頂きますのでぜひご覧ください。

明るい土間コンの舗装面が白い家を引き立てる

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一条工務店さんの建物と言えば真っ先に浮かぶのは白いタイルの外壁ですよね! 高級感があるし何よりもタイルは焼物だからいつまでも美しい。特にホワイト色はくすんでしまう心配も無いから長く使える優れた外壁材です。

そんな白いタイルの外壁にはやっぱり土間コンクリートが良く似合います。この写真が真っ黒なアスファルトを想像できますか?!ちょっと思い浮かばないでしょ? だれがどう見たってコンクリートが似合うでしょ!

それにイタリア産のポルフィード石を使用したアプローチ舗装とも相性バツグンです!やっぱりこれが真っ黒いアスファルトだなんて、とても考えられませんよ。

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どうですかこの情熱的な色合い。さすがはイタリア産の天然石!

まるでフィレンツェの街並みをそのまま自宅の玄関前に持ってきた見たいな、そんな妄想にふけったって誰も笑いませんよ。むしろこれの廻りが砂利やアスファルトだったら逆に失笑されかねません。

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いつか行ってみたいなぁフィレンツェに。そんな事を思いながら本場イタリアの天然石を施工させて頂きました。

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ちなみにこのポルフィード石は汐留のイタリア街で初めて見て以来、ぼくの一番のお気に入りで、円安になる前にたくさん仕入れて在庫したのですが、残りがあと少しだけとなってしまいました。物流費も高騰しているので、今となっては高価な石なので気になる方はお早めにお問い合わせください。

汐留のイタリア街
汐留のイタリア街

この一角は道路まで石で舗装されていてその名のとおりイタリアを思わせる街並みが素敵です。そんでもってぼくはイタリアが好きすぎて車までイタリア車で皆さんのところにお邪魔していたりします。関係ないけど

ぼくの愛車、イタリア車のFIAT
ぼくの愛車、イタリア車のFIAT

モノトーンの外観には土間コンクリートが良く似合う

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もちろんタイル以外の外壁にだって似合いますよ。ほらセキスイハイムさんのシンプルなモノトーンの外観にだって良く似合ってますよね。というかシンプルだからこそ土間コンクリートが良く似合うんだと思うんですよね。

ホワイトの外壁にブラックの屋根や窓枠と白い土間コンクリートに黒いカーポート。これだけ統一されていると普通の物置だって邪魔にならずに辺りに溶け込んでいるのが良く分かる一枚です。

ちなみにアプローチ舗装は国産の耐火煉瓦を使用しているので駐車場にもなっていたりします。

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レンガの深い色合いが白い外壁と明るい土間コンクリートにとても良く似合う。なんだかんだ言って見た目の良さが大事なんですよね。外構は家を引き立ててこそ価値があるワケだから、それがすぐにガタガタになって汚れてしまうような素材を使うと引き立てるどころか逆に家の価値まで下げる結果になってしまう。そう考えると外構がいかに重要かがよくわかります。

デザイン住宅には土間コンクリートが良く似合う

デザイン住宅なのに真っ黒なアスファルト?! いやいやいやいや、そこはやっぱり土間コンクリートでしょ!ね

っていうか、そもそもデザイン住宅ってなんでしたっけ?!ってことでググってみました。

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デザイン住宅とは、外観、インテリア、空間構成まで、住まい全体をひとつのデザインコンセプトを持って設計された住まいのこと

ふむふむ。なるほど。ってことは住宅のイメージをぶち壊すような舗装はもっての外って事でよろしい? いいよね、きっと。だってほら、どう考えてもこのお家にアスファルトは似合わないよねぇー

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ぼくはべつにアスファルトが嫌いなわけじゃないですよ。そこは誤解されたくないのだけれど、外構のデザインを考えていると、どうしても土間コンクリートに行き着いてしまうんです。もちろんコストの事も考慮して考えなきゃならなのだけれど、とりあえずおススメで提案してと頼まれれば、こうなっちゃうワケですよ。だってほらカッコいいから。

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土間コンは塩害に気を付けよう!

でもね、そうは言っても土間コンクリートは良い事ばかりじゃないんです。じつは一昨年と昨年は土間コンクリートをお勧めするのを極力控えていたんです。その理由がこれ!

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そう、塩害です!

施工後1年から2年くらいの比較的若いコンクリートは硬化がそれほど進んでいないため、その状況では塩害の影響を受けやすいのですが実際には塩水が凍らなければ被害が及ぶことは少ないので今までそれほど警戒はしていなかったのです。

が事もあろうに札幌市が除雪の回数を減らす為に街に融雪剤を大量散布するという暴挙に出たため3年前の3月に市内各所でこういった被害が多発しました。融雪剤による塩害はコンクリートに及ぼす被害に留まらず、電線の被覆を腐食させる影響も及ぼすため、電線の雪を払い落とす仕事まであるくらいに厄介なモノなのです。

スーパーの屋上やガソリンスタンドといった絶え間なく大勢が利用する舗装では良く見かけるこのような塩害ですが利用者が限られる住宅の舗装で塩害が起きるなど、非常に稀な現象です。それでも発生確率がゼロでは無いので「車の下廻りから落ちた雪の塊を舗装にそのまま放置するのはやめてくださいね」的な注意喚起は行っていたのですがあまりにも大量に絶え間なく散布された結果、多くの舗装でこのような痛ましい塩害が発生してしまいました。

ところがこのような塩害はあまり一般的に知られていなく、いくら説明しても施工不良だろうと決め付けられてしまい対応に苦慮する結果となりました。そのためこの2年間は出来るだけこのようなリスクを丁寧に説明して、ご理解頂ける方にのみご対応させて頂いた次第です。

幸いなことに昨年の大雪で苦情が殺到した札幌市が今年から排雪の回数を増やしているため、3年前のような融雪剤の大量散布は今のところ行われていないようです。

それに当店でも塩害対策として特殊な樹脂を生コンに混入させて剥離を出来るだけ抑える新たな取り組みを始めており、効果の程は今後の経過を見なければハッキリとは申し上げにくいのですが今のところこの2年間は被害が発生していません。というか、後にも先にも3年前の3月上旬、あの時だけなんですけどね、当店であんな事が起きたのは・・・

ちょっと説明が長くなってしましたが、この問題については改めてその原因や対策を詳しくご案内させて頂きたいと思いますが、いずれにしても土間コンクリートを希望されていらっしゃる方はそのようなリスクもあるとだけご記憶いただければと思う次第です。

それにしてもこの塩害のせいで色んなところで色んなことを書かれて、本当に切ないですよ。なかにはキレイな施工例に惹かれてここを選んだのにとんでもない目に合わされたとご立腹の方もいらして、本当に気の毒だと思いますし、せっかくカッコよく施工させて頂いたのに残念でなりません。

これもぼくがコンクリートを好きなばかりに大勢の方におススメした結果だと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいですがそれでも良いモノは良いと、土間コンクリート舗装のカッコよさについてを今後も声を大にして発信していきたいです。

いずれにしてもこの経験を今後に生かして、同じような被害にあう方々を無くしていけるようにこれからも研究を重ねて丈夫でカッコいい土間コンクリート舗装を造っていけたらと思うばかりです。

ここまで長々とお読みいただきありがとうございました。少しでも土間コンの良さを知っていただけると嬉しいです。

それではまた。

M.TOMIYAMA

どういうワケか右と左の足の長さが2cmも違うんです。おまけに靴のサイズも左右で違うんです。これって一体どうやってそうなっちゃったんだろう( ^ω^)・・・

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暮らしを彩るステキなアイテムの数々やその時々に感じた大切なこと、楽しんでいることを書き残しています。毎日をほんのちょっと温かく。
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