夢や誇りを持てなきゃ若者は集まらない☆彡

社長のひとり言

いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。

つい先日完成したばかりのお客様から嬉しいメールを頂戴しましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

「この度は希望通りに施工頂きまして本当にありがとうございました。門塀のカーブとフェンスの波の連続性が保たれとてもまとまりが出て大変気に入ってます。サイズを見間違えた彼はめげずに頑張れてますでしょうか。今回施工中に沢山の作業員さんが関わってくださって、完成形へ向けて持ち場毎に取り組む姿勢がとてもカッコよかったです。家の前を車や徒歩で通る方も興味深々でした。既存からの変容をとても興味を持っていたのだと、犬の散歩中に声を掛けられることで知りました。白と石が生えて素敵ねとお褒めいただいてます。作業いただいた皆さんへ都度お礼できませんでしたので富山さんからお伝えいただけますでしょうか。」

例えアンケートでも改まって文章を書くのって結構めんどくさいことでしょ?!だからぼくは一切完成後にアンケートの記入を今はお願いしていないんですけど、時おりこの様に嬉しいメールを頂戴することがあって、本当にありがたいですし、またとても励みになります。

そしてそれは同時に関わった職人さん達にとってもまた励みになるし、誇りでもあるんです。

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若い職人さんのとあるミス

お客様のメールにあった「サイズを見間違えた彼」とは門柱を造ってくれた若い職人さんの事なんですけど、その彼がちょっとした図面の見間違いでとんでもなく可笑しな門柱を造ってしまうというミスを犯してしまうエピソードがあったんです。(そのお話しは二つほど前のブログに書いていますのでぜひチェックしてみてください。)

普段はあんまりひとりひとりの職人さんにスポットが当たるなんてことないんですけど、こうしてミスをしてしまった事でお客様の印象に残って、そのうえ終わってからも気にかけて頂けるなんて嬉しい限りですね。まあ、それもこれも彼が失敗にめげずに最後まできちんと完成させたからのお言葉なんですよね。

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おかげで本当に素敵なファサードが出来上がりました! これはもう誇って良い仕事したでしょう! 自慢して良い仕事でしょ! 「俺さ、こんなの造ったんだぜ!母さん」ってさ、ご両親に見せてあげて欲しいよホントに。

誇れる仕事をしよう!

未だにこの業界は日給月給だから、無理してカラダ壊したら有給休暇なんてあるワケも無いから食べて行くことすらままならい。そのうえ賃金も安く休みも日曜日しかないなんて、あまりにも理不尽だ。

だからぼくね、若い人には毎日毎日スコップ片手に穴ばっかり掘ってさ、重たいブロックをただただ積んで、そんな代わり映えしない仕事よりさ、こんなカッコいい門柱を造ったりね、曲線が素敵なフェンスをカッコよく並べてさ「いやいやコレ造った俺って凄くない?!」って自己満足でもなんでも良いから素直に喜べる仕事をさせてあげたいと思うんですよ。そのうえお客様に喜んで頂けるなんてこんな良い事ないでしょ!

家の前を真っ黒にアスファルトで敷き詰めたり、ありきたりなインターロッキングをただ真っすぐに敷くだけのつまらない仕事ばかりじゃやりがいのある仕事だなんて言えやしない。

だからぼくのやるべき事はうっとりする程のステキな外構のデザインを考えて、それをお客様に気に入ってもらって注文を頂戴すること。それを職人さん達と一緒に誇りに思えるほどのモノに仕上げて、お客様に喜んでいただく。それがみんな幸せになれる唯一の方法。

 

今こそ職人さんの処遇を改善するべき時である!

”職人の技”だとかってやたらと称賛しているわりに日本の建築業界は待遇や報酬に正しく反映されていない気がしてならない。未だに日給月給だなんて日雇い労働者とたいして変わらないのではないか?! 職人不足が叫ばれて久しいが労務単価が僅かばかり上がった程度で根本的には改善されていないのが現状だと思う。こんなの増税後の景気悪化ですぐに吹き飛んで元に戻るのが関の山だ。

忙しくて儲かっているのは経営者ばかりで、どんなに残業しようが休みなく働こうが技能労働者の報酬が上がった話しは聞こえてこない。これは紛れもない搾取であるとぼくは思う。

こんな事を続けていては若い世代が集まらない。そうなれば今度はその対象が外国人労働者に移るのか?!

いずれにしても遣り甲斐も無く、収入も安定しない過酷なだけの職業には人なんて集まらない。それだけは確かでしょ。やんちゃな中卒の少年がこの業界にやって来る時代はとうに終わっているのだから。

独立する夢を持とう!

ぼくは勤めていた会社が吸収合併された為に奴隷のような扱いの中で仕事をしていた経験がある。中途半端に優秀(自分で言うか?)だったから余計に厄介で、良いだけ使いまわされた。どんなに結果を出そうが収入は減る一方であげくに出した成果も他人のもの同然だった。

どうせ必死に働くのなら自分と家族の為、一緒に働いてくれる仲間の為に頑張りたい。だから独立したんです。普通だったらそんな危険を冒すより、搾取されようが社畜になろうが今のまま働いて欲しいと願うのだろうが、うちの奥さんは逆にぼくの背中を押してくれた。そんな奥さんは今でも会社の中でぼくの背中を押している。

だからぼくは若い職人さんに言いたい「将来独立する夢を持って技術を身に付けなさい」と。それが出来るのがこの業界であり、そうしなければ搾取され続けるだけでの仕事である。腕に覚えがあるのなら独立するべきである。

ぼくはそんな夢を追う職人さんを応援したい!そんな人と一緒に仕事がしたい! どうだい?!ぼくと一緒に夢見ないかい?! 素敵な外構を一緒に造ろうよ(^^♪

儲けばかりを追うとこんな仕事しか出来なくなるんだよヽ(`Д´)ノプンプン

経営者が自分の利益ばかりを優先するとロクなことにならない。安い賃金で労働者を使い倒すのもそうだけど、見た目だけよければ品質を落としてでも利益を優先させるなんてことになると一層厄介です。例えばこんな感じに

剥がれている石と黒ずんだ洗い出し

こちらは先週から工事させて頂いているお客様宅なんですけど、見て下さい!せっかくの石が剥がれて来てるのわかりますか?レンガも割れてますよね?! ぼくの場合は石を敷く時に必ず下にコンクリートを打つんですけど、剥がしてみたらナントこちらの下地は砕石でした。そりゃこうなるわ。

これじゃあ一生懸命に石を貼った職人さんに誇りを持って、なんて言えっこないでしょ?!

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ってなワケで一旦全部剥がして、コンクリートを打ってから貼り直している最中です。

目地が浮き上がった塗り壁

塗り壁も下地の処理もしないでいきなり塗装しちゃってるからご覧の通りに、ブロックの目地が浮き上がってますよね?! これも今回の工事で一旦剥がして下地から作り直す予定です。

それにしても、はっきり言ってこんな雑な工事をやらされたら胸張って親御さんに自分が造ったぜ、なんて言えやしないし、ましてや誇りなんて持てっこないよなぁ・・・

あんまり偉そうな事は言いたくないけど一つだけハッキリ断言できるのは、ぼくと一緒に仕事をしてくれる仲間にこんな雑な仕事をやらせるのは絶対にイヤだ!どうせ造るなら人に自慢できる仕事をして欲しい。ただそれだけです。

それから、ときどき「自社施工ですか?」と問われる事があるのだが基本的にぼくは多くの協力業者さんと一緒に仕事をしていて、それについて後ろめたさや躊躇いを微塵も感じずに「いいえ」と胸を張って言う事ができるのです。なぜならばとても優秀なプロたちと一緒に仕事をしているからです。そんなぼくの考え方を以前ブログに書いたので、興味のある方はぜひチェックしてみて下さい。

それではまた。

M.TOMIYAMA

どういうワケか右と左の足の長さが2cmも違うんです。おまけに靴のサイズも左右で違うんです。これって一体どうやってそうなっちゃったんだろう( ^ω^)・・・

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暮らしを彩るステキなアイテムの数々やその時々に感じた大切なこと、楽しんでいることを書き残しています。毎日をほんのちょっと温かく。
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