伝統の工法”洗い出し”と石英石の乱形で階段をリフォームしてます!
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
真駒内でスタートしているリフォーム工事のお客様宅で、ようやくカーポートの設置とアプローチの階段が出来上がりました(^^♪
毎年の事なんですが11月は暗くなるのも早いし、おまけに雨の日が多くて思うように作業が進みません。それでも雨の中で職人さん達が頑張ってくれているおかげで少しずつ完成に近づいています。寝雪になるまで残された時間はあと少し、今が踏ん張りどころです。
ステキな外構も耐久性が伴わなければ意味が無い!
うえの写真は工事前の様子なのですが、とっても素敵だし、どうみてもリフォームの必要が無いように見えるんですけどねぇ・・・でも、よくよく見ると残念ながらあちらこちらに不具合があるんです。
アスファルトに色を塗っているため、ひび割れがとても目立ってしまってますね。これならむしろ普通のままの方が良かったんじゃないかな?! どうしても色を付けたかったのならアスファルト混合物に顔料を練り込んだ”カラーアスファルト”を使っていれば割れても同じ色だから目立たなかったと思うのですが何で上から塗っちゃったのかな?! そのうえU字溝のグレーチングもガタガタしていて、出入りの度に車にぶつかりそうで冷や冷やします。意味もなくU字溝を設置するくらいならその分の予算をカラーアスファルトにまわせば良いのにと、今さらなんだけど思わずにいられません。
砕石下地の上に貼っただけの乱形石もご覧の通り剥がれています。いくら砕石路盤でも多少の凍上は起こりますから、下から押されることで剥がれてしまうのは当然のこと。しかもレンガまで凍害で割れちゃってます。
おまけにレンガの手前に敷いてある洗い出しの床も樹脂製を使っているため、劣化して黒ずんでいるので見た目が良くない感じになってます。樹脂を使った洗い出しは施工が楽な反面、たった2~3年で劣化して変色するのでぼくは絶対におススメしません。
土留のブロック塀も目地部分に汚れが溜まって目地ラインが浮かび上がっています。これについては色々な要因があるんですけど、土留にブロック塀を用いるのなら出来れば塗り壁は避けた方が良いと言うのがぼくの持論です。どうしても塗り壁を希望される場合は方法が無いワケではありませんが、それについてはまた別な機会にご案内させていただきます。いずれにしてもこの状態はいただけないでしょ?!
乱形の石舗装はコンクリート下地が一番です!
ってことで一度全部壊して、改めてコンクリートを打って下地を作り直し、レンガも凍上に強いモノに交換しちゃいました(^^♪ 全体のデザインはそのままに、より丈夫に作り直しています。
長くキレイな洗い出し”ストーンフィーネ”
床の洗い出し部分も一緒に剥がして、より耐候性に優れた新開発の特殊なセメントを用いた”ストーンフィーネ”を使って舗装し直しています。色合いも穏やかで明るいベージュをベースに白やピンク、グレーといったカラフルな種石がとてもキレイです。しかも長くキレイでいてくれることが何よりも嬉しいですね。
日本古来の「洗い出し」工法は天然の石を用いた仕上方法で古くから伝わる左官技術の舗装なので皆さんも神社やお寺、あるいは大型施設等で一度は見かけた事があると思います。
ベースの色も様々だし、種石もカラフルなモノがたくさん選べて、好みに応じた素敵な舗装が実現できるんですけど、とても手間が掛かることと、左官職人さんが減っているため個人宅の外構ではほとんど見かけなくなりました。日本の技術を廃れさせないためにも、ぜひ多くの方々に洗い出しをご検討頂けたら嬉しいです。
ガタガタしていたグレーチングはU字溝ごと取り外して、駐車の際に視界を遮っていた門柱も撤去しました。これで随分と駐車が楽になったと思います。
さて、残るは汚れた壁の塗り直しとアスファルト舗装の仕上げのみです。とは言え今週の天気予報もマークが並んでいます( ;∀;) いったい完成はいつになるのか?!冬将軍の到来が先か、工事の完成が先か、うううう気が小さきぼくの安眠はいつになるのやら。
ということで今日は洗い出しと天然石乱形を使った階段のリフォームをご紹介させて頂きました。「洗い出し」ぜひチェックしてみて下さい。
それではまた。