ブロック塀はメンテナンスが必要です!
今日はちょっとショッキングなブロック塀を見てしまいました。見た目が悪いので塀の表面をキレイに出来ないでしょうか?とのご依頼でしたがブロック塀のあまりの惨状に見た瞬間に言葉を失ってしまいました。
倒れかけのブロック塀
というのもブロック塀の上段のみが解体されて、あろうことか鉄筋が剥き出しのまま放置されているため、錆びた鉄筋が腐食して塀の一部が今にも倒れそうな状況になっています。ことさらにお客様の不安を煽るつもりは一切ありませんが震度3や4程度の地震でも倒れそうで、お隣のカーポートを壊すどころか、もしそこに人でもいたらケガする可能もあるので大変危険です。なぜこのような中途半端な壊し方をしてしまったのか?、中古で住宅を買われたお客様は知る由もありません。
画面右側を見て下さい。たぶんですが、心配したお隣の方がL型の簡易土留め用ブロックで側面から押さえつけて下さっています。それでもたぶん大きな地震が来たらカーポートの柱に直撃は免れません。
ブロック塀の寿命
ブロック塀と言うと「地震で壊れたりしないの?」なんてご質問をよく頂戴します。たしかに大地震で倒れたブロック塀がテレビで映るのを良く見かけますのでその様な心配をされるのも仕方がありません。ブロック塀の寿命はおおよそ30年と言われていまして、明らかに今回の塀は耐用年数を超えている様に見受けられます。それにも増して鉄筋が剥き出しの状態では・・・
本来、コンクリートやモルタルは圧縮に強く、引っ張りに弱い、逆に鉄筋は圧縮に弱く、引っ張りに強い。だからコンクリートブロックに鉄筋を組み合わせる事で補い合って強さをもたらしてくれます。しかもコンクリートと鉄筋の熱膨張率はほぼ同じなので熱で体積が膨張するコンクリートでも鉄が一緒になって膨張するので最高の組み合わせなハズなのですがコンクリートブロックの劣化に伴って鉄筋が剥き出しになると途端に錆びてしまい一気に膨張するので中からブロックを壊してしまうのです。
上のヘルメットをかぶったお兄さんをクリックしてみて下さい!簡易的な診断が行えます。
ご自宅に古いブロック塀がある方は一度点検をしてみて下さい。ひび割れや破損や損傷が場合はお近くのブロック診断士までご相談をおススメします。