おかげ様でまもなく12期目を迎えます。

社長のひとり言

今日は平岡の現場でクオーツサイト(石英)をアプローチとスロープの一部に貼っています。今回の石は色も程よいイエローで、おまけに大判の石がたくさんあります。しかもシダの化石までハッキリと埋まっているのが見えるし、なんて運のいいお客様なんだろうか?!

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真ん中のシミのようなものが化石です。
真ん中のシミのようなものが化石です。

エクスリーフが石をススメルワケ

そもそも外構工事の仕事を始めた時に天然石の乱形アプローチをメインに扱いたいと言い出したのは公私共にぼくのパートナーであって、エクスリーフのもう一人のエクステリアプランナーでもある妻(れっきとした2級プランナー)なワケだけれども、今となってはぼくの方が天然石にどっぷりと魅せられてしまって、すぐに石を敷きたがるのでもう一人から待ったがかかるほどに。

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おかげ様でまもなく創業12周年

おかげさまでエクスリーフも5月から12期目を迎えようとしています。LIXILを退社し母から引き継いだこの会社をエクステリアショップとして業態変更してから早くも5年目となります。あっという間な気がしますが、それでもたくさんのお客様や関係者に支えられてここまで来れましたこと、本当に感謝しかありません。

ちなみに母はいまだに個人としてバリバリ現役で働いていて、年に数件の紹介物件を持ってきてくれる頼もしい存在です。こういう風に文章に書き起こしてみると妻と言い母と言い、ぼくはいつも廻りの女性にお尻を叩かれて仕事している気がします。

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赤字続きだったあの頃

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今だからこんな風に言えることですがエクステリアを始めた当初は苦難の連続でした。おかげさまで当初から仕事の受注については元の上司や同僚の自宅をやらせて頂いたり、家族や友人の紹介などもあって順調な滑り出しだったのですが、良い物を作りたい思いが強すぎて一件あたりの工期が今の倍は掛かっていました。つまり全くもって採算が合わず赤字だったのです。終いには受注した工事を翌年までお待ち頂く始末で、ご迷惑をお掛けするわ、赤字だわと散々たる状況でした。

ふたりで作ったアプローチ

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弟と二人でケンカしながらもコンクリートを流し込んで、雨の中で彼が一生懸命に一枚一枚を丁寧に貼り上げた天然石。このアプローチが完成した日の夜のことはたぶん一生忘れません。

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あの夜の出来事

その日の夜、資金繰りを考えながら呆然と出来上がったアプローチを眺めていた時に一瞬、ほんの一瞬ですけどピカッと石が光ったんです。あれ?っと思ってよーく目を凝らしてみていると、確かにほんの少しだけチラッと光るんです。そう思って全体を見渡してみると、なんとクオーツサイトが月夜に照らされてS字にカーブしたアプローチ全体がキラキラと光っていたんです。それはまるで夜空に浮かぶ天の川のように。

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キレイでした。本当にキレイでした。

悩んでいたって仕方がない、とにかく一生懸命にやるべき事をやるだけ!現実から逃げずに立ち向かって全力を尽くすだけ!そう思わせてくれた輝きでした。

こんな素晴らしい物を作れるのだから、あとは繰り返し繰り返し作ることでスピードを上げていけば良いだけ、そんな前向きな姿勢にさせてくれた輝きでした。

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太宰治の斜陽にこんなくだりがあります。

幸福感というものは、悲哀の川の底に沈んで、幽かに光っている砂金のようなものではなかろうか。悲しみの限りを通り過ぎて、不思議な薄明りの気持、あれが幸福感というものならば、陛下も、お母さまも、それから私も、たしかにいま、幸福なのである。静かな、秋の庭。
出典:斜陽

確かにあの時、ぼくも終わりゆく秋の庭で悲哀の川に沈んで、かすかに光っている砂金のようなものを見たのです。納得のできるモノを作り上げた事で悲哀の中においてもぼくは幸福だったのかも知れません。

おかげ様でエクスリーフはまもなく12期目を迎えようとしています。

感謝。

M.TOMIYAMA

どういうワケか右と左の足の長さが2cmも違うんです。おまけに靴のサイズも左右で違うんです。これって一体どうやってそうなっちゃったんだろう( ^ω^)・・・

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暮らしを彩るステキなアイテムの数々やその時々に感じた大切なこと、楽しんでいることを書き残しています。毎日をほんのちょっと温かく。
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