外構工事を値段だけで判断してはいけない理由
いつもご覧いただきありがとうございます。
富山です。
こんな忙しい最中にうっかり風邪をこじらせてしまって、持病のヘルニアと風邪が重なってしまい随分と苦しい週末を過ごしましたが、一部のお客様にご迷惑をお掛けしながらも、おかげさまでようやく回復して参りました。
油断すると鼻水がたらーっとくるんでティッシュペーパーは肌身離さず今日も頑張って参りましょう!
外構工事は定価のある商品とは違う事に気が付いて!
それにしても、毎日毎日、本当に多くの方からのお問合せを頂戴しておりまして、嬉しい限りです。この場をお借りしてお礼申し上げます。本当にホントにありがとうございます。
正確に測ったわけじゃないけど、たぶん僕は一日3~4時間程度はメールをチャカチャカと打ってますかねぇ。新規の方はもちろん、その他のお問合せやご質問の回答に多くの時間を割いています。できるだけ丁寧にお答えしようと思うとどうしてもその位は時間が掛かかっちゃうのです。
でもね、残念なことに当社とご縁のある方はその中でもホンの一握りの方なんです。なぜかって?そりゃあ、やっぱり価格でしょう。圧倒的に安さを求める方が多いからです。
ちゃんとした工事をするとね、コストが掛かるんですよ!出来上がりは同じように見えてもどう造るかで中身が全然違うんです。壊れにくく造るとなれば安くはならないんです。そこだけはわかって欲しいです。
家電屋さんや通販サイトで冷蔵庫や掃除機を買うのとは違うんです。だから安ければ良いって事にはなりません。定価のある商品とは違うって事を理解したうえで判断して欲しいと願うばかりです。
もうひとつ大切なこと。それは「外構は職人が造る」ってこと。
今どきのテレビや冷蔵庫はそのほとんどがロボットによる大量生産だから、めったな事では品質のバラつきは出ないと思いますが外構工事は人間が造るハンドメイドです。だから、出来栄えや耐久性は造る職人の腕によるところが大きいのです。
腕の良いベテランの職人か、あるいはそうではない駆け出しで経験不足の職人が造るのか、それによって大きな違いが出てきます。ちなみにみなさん、ベテランの職人と駆け出しの職人の収入が同じだと思いますか?! さすがにそれは無いでしょ?! つまりそういうことです。
車庫の中も盛り上がって車が入らない!
こちらはお客様の工事中にお声がけ頂いたご近所宅の車庫です。車庫内のアスファルトが冬になると凍上で盛り上がって車が入庫出来なくなるとの事でご相談をお受けいたしました。
うちの職人さんたち、ほんとに一生懸命に働くので必ずと言って良いほどご近所の方から毎回たくさんのご相談をお受けします。その中でも特に春先は凍上のご相談が多いです。
シャッターが閉まらないって話しはたくさん聞くけど、車が入らなくなっちゃうのは頂けない話ですよね。ってなワケで早速掘ってみました!それがこちら
ん?なんだ?やけにサクサク掘れちゃうぞ?! 普通さ、砕石路盤ってガチガチに締めてあるから硬くてスコップじゃ簡単には掘れないハズなんだけど、どう考えても転圧がされていない感じです。つまり、転圧がしっかりされていないからユルユルになっていてそのせいで激しく凍上してしまったのだと推測されます。ちなみに深さはしっかり砕石が入っていますが、ユルユルだったからこの後、機械を使ってしっかり締め固めたら三分の2くらいまで路盤が沈んだので、ちゃんと追加して締めておきました。
まあ、こんな手の抜き方もあったりするんです。わかりますか? どういう事かというと、たとえ掘った深さは適正でも入れる砕石の数量を減らして、さらに転圧の手間を無くしてコストダウンを図っているんです。
これじゃ、いくらお施主様が横でにらみを利かせていても、深く掘っているから大丈夫だと安心しちゃうよね。そうとは知らずに、ちゃんとした工事をやってくれて、おまけに価格も安くしてくれて、アアなんて良い業者なんだと、きっと喜んだことでしょう。
それでもやっぱり安い方が良いんでしょうか?! 喜ばれるんでしょうか?!
レンガが悪いワケじゃない?!
こちらはレンガアプローチの素敵な車庫前です。
でも、よーく見てみるとタイヤの通る場所が凹んでいるのがわかるでしょ?!これが嫌でリフォームのご依頼を頂いたんです。レンガはレンガで気に入っていて、タイヤの通る部分だけは丈夫にしたいとの事でしたから、部分的に大判のコンクリート平板「ドットペイブ」をご提案させて頂きました。
CGで画像を加工してご提案させて頂いたんですけど、けっこうリアルでしょ?! でも、これさえも沈んでしまう事を恐れたお客様が最終的に選ばれたのは土間コンクリートによる舗装でした。
まあ、一度そうなってしまうと不安は拭えないお気持ちはよく理解できます。外構業者に対する不信感を持たれてしまう事も理解できます。だって、これを施工した業者からは路盤材が40cmは入れてあると聞いていたそうですから・・・
でも、実際は
レンガを剥がしてみたら、路盤材がまるで見当たりません!これではレンガも凹んでしまうワケです。最初はやけにクッション砂を厚くしいているなぁと思ったのですが掘っても掘っても砕石が見当たりません。結局最後までこんなクズばかりしか出てきませんでした。
聞いていた話しと違う。これはもう明らかに手抜き工事のたぐいです。レンガ好きなぼくとしては許せない出来事でした。
と、まあそんな感じで驚くような出来事もありましたが、こちらはキッチリと砕石路盤も造って、断熱材も、そんでもって鉄筋までちゃんと入れて、手間をコストを惜しまずに準備を整えて、あとはお天気次第って感じです。
お天気、ってか天気予報、これが一番厄介なんですけどね
いや~、当日は快晴!降水確率も一日を通して0%
こんな打設日和はありません!って感じの青空でした。打ち終わるまでは・・・
それが一転して、15時過ぎからいきなりの雨!まったく予想していませんでした。ぼくはいつも5つの天気予報をチェックしているんですがどれも雨の予報はありません。なのに雨
ぎゃぁ~やめてくれ~ などと心臓バクバクな状態で慌てて職人に電話!
ぼく 「そっちは雨、大丈夫?!」
職人 「いや~まだ降ってないですけど、雲行きが怪しかったんで、今ブルーシートを掛けているところです、あ、ちょっと降ってきました」
ぼく 「ナイス!」
ってなやり取りを経て、完成したのがこちら
こんなね、胃がキリキリ痛くなるような毎日なんですけどね、こうやって出来上がったのを見ていると報われるというか、なんと言うか。
ちゃんとした工事を施工して、そのうえで安くもなく高くもない正当な手間賃を頂いて、長くお使い頂ける外構を造ること。それが最終的にお客様がハッピーになれる唯一の方法。そうぼくは考えています。それでみんなが幸せになれる、そう考えています。
だから、安さだけを最優先に求める方とは、きっとぼくは縁が無いと思うのです。
それではまた。