<緊急告知>人工芝が窓ガラスの反射熱で縮んでしまう困った現象とは
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
それしても今年は暑いですねぇ~(;^_^A 札幌市では21年ぶりに35度に達する記録的な猛暑となっており、基本的に外作業なぼくたち外構業者にとってはとてもキツイ夏になっております。
そんな中、この暑さで人工芝が熱で縮んでしまうという困った現象が発生しましたので<緊急>で皆さんにシェアしたいと思います。何はともあれ先ずは見てください!
人工芝の色が部分的に違って見えるお困りな現象
真ん中のあたりが黄色に見えるのがおわかりいただけるでしょうか?!
実はコレ、太陽の反射熱で緑色の芝が縮んでしまったせいで短い方の黄色い枯芝が見えてしまっている為にこのように部分的に色が黄色く見えているのです。
拡大するとこんな感じです。中心の芝が縮んで低くなっているのがおわかりいただけます。このせいで部分的に黄色く見えているのです。
人工芝の素材に使用されている低密度ポリエチレンの耐熱温度は約90度となっており、融解温度は95~130度程度と言われております。そのため90度を超えると溶けてしまうのですが、ぼくたちが一報を受けてお邪魔した時の表面温度は70度ほどでした。それでも十分に熱くてビックリです。
問題はなぜこれほどの高温になってしまっているのか?!という原因なのですがそれはどうやら遮熱タイプの複層ガラスに原因があると考えられています。
遮熱タイプの複層ガラスが人工芝を溶かしてしまう?!
今どきの住宅用窓ガラスは表面に銀などの金属皮膜を施しているLow-Eガラスが主に使用されています。どうやらこの皮膜が太陽光を反射させて人工芝の表面を高温にさせている要因となってようなのです。
更には断熱効果を高めるために2枚、3枚、もっとも多いモノでは5枚ものガラスを重ね合わせた複層ガラスが使用されており、これらのガラスがレンズの役割を果たすため、まるで虫眼鏡で火でも起こすかのように人工芝を溶かしてしまうのです。
人工芝を溶かさない方法は・・・
原因が分かったとして、問題はそれをどのようにしたら防げるのか?! これはズバリ言うと窓ガラスを反射率の低いガラスに変える他に方法はありません。あるいは反射しないようにガラスの表面にフィルムを貼る方法も考えられます。1階の窓が原因であれば日よけを設置しても良いかも知れません。
そんなわけで今日は人工芝が暑さで溶けてしまったお困りな事例と対策についてをご案内させて頂きました。いかがでしょうか。こんな事があるのかと驚かれましたか?!
窓ガラスの技術的な進歩と、この異常な暑さがこんなところに悪影響を及ぼすとは思いもよらず本当に驚かされます。皆さんも人口芝をご検討の際はぜひ参考にされてください。
これからも外構工事をお考えの方々に有益な情報を発信していきたいと思いますので是非また見に来ていただけると嬉しいです。
それではまた。