乱形石の魅力とハワイ~その2~
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
前回に引き続き、今回もワイキキを中心にハワイの天然石を使った舗装レポートをお届けしたいと思います。が、その前に前回のブログを見たうちの奥さんから「雪国でヤシの木はへんだよねぇ~」とクレームが入りまして・・・
いやいや、そんなのただのステレオタイプだよ! じゃあさ、沖縄でコニファーを植えちゃダメなわけ?那覇でもコールドクレスト植えてるお家をけっこう見かけたけど全然おかしくなかったし。
と、まぁこんな感じでくだらないやり取りがあったのですが皆さんはどう思いますか?!
ちなみにこちらが当店事務所で育てているゴールドクレストです。年末年始の休業で2週間も留守だったのに枯れずに残っていました。お隣のワイヤープランツは8割が枯れていたというのに・・・
雪原に立つヤシの木も懸命に生きているって感じでぼく的にはありなんだけどなぁ~
それにほら、例の「まちなかウォーカブル区域」だってね、まさに次の写真みたいなイメージだとすごく素敵な空間になると思うんだよねぇ。”芝生のある広場に広い歩道”そのまんまじゃないですか。
日本じゃ歩道も真っ直ぐに伸ばして、おまけに芝生もまっ平に敷いちゃいそうだけど、こんな感じに歩道をクネクネと曲線で敷いてね、芝生も程よく高さを出して縦の空間も上手く使ってさぁ、そうすればカッコいい”ウォーカブルなスペース”が出来るじゃないですか?!
この写真の場所はリッツカールトンレジデンスワイキキに面したクヒオ通りの歩道なんだけど、すごく広くて気持ちの良い空間だったなぁ~。こんな感じで街中を整備してくれたら散歩も楽しいと思う。ちなみに次の写真はストリートビューで見つけたリッツカールトンが建つ前のクヒオ通りです。それ以前はこんなに広い遊歩道は無かったんですねぇ。今と全然違うから驚きました。
それに、交差点付近の乱形石にハワイ語の意味が刻印された石が敷設されていました。いったいどれほどの枚数が敷設されているのかは不明ですが交差点付近に多いところは4,5枚、少ないところは1枚、必ず埋まっています。
ワイキキ=噴出水と書いてあるみたいですね。オリ=喜びとか、マイカイ=素晴らしいとか、こんな感じであちらこちらに刻印が施されていました。残念ながらぼくは家族が一緒に行動していたため、一枚一枚探して歩くことは出来ませんでしたが、次回はスケジュールに組み込んで刻印探しをしてみたいと思います。
海外の旅行者向けに日本語の意味を英語で刻印するのも日本を知ってもらうために役立つし、北海道であればアイヌ語を刻印したり、沖縄であれば琉球語を刻印するのも良いですね。ぜひ「まちなかウォーカブル区域」に取り入れて欲しいものです。
下の写真はグーグルストリートビューで偶然みつけた写真です。2011年8月のカラカウア通り沿い、ちょうどプラダと88ティーズの前あたりの様子が写っています。
国は違えど営みは変わらずって感じで、同業者としてはすごく嬉しい気持ちになりますね。でも、ホノルル市だってこうやってお金と時間をかけてあの素晴らしい街並みを造っているんですから、我が札幌市も時計台あたりをキレイに舗装して歩行者優先の街を実現して欲しいと願わずにはいられません。
下の写真はさかのぼって2年前、つまり2009年の同じ場所の様子です。なんか茶系のインターロッキングが敷かれていて、まったく雰囲気が違いますよね?!だんぜんぼくは今の乱形石の舗道が良いです!
DEAN&DELUCAとヴェネチアン・テラゾ
そんな、ザ・リッツカールトンレジデンスワイキキの1階にあるDEAN&DELUCAの前には石材のタイルが敷かれています。高級な食材や料理を扱うディーン&デルーカ ハワイのトートバッグを買いたくて行ってみたのですが一番人気の小さいバックは既に売り切れ。それでも大きいサイズのトートバッグは無事にゲットしてきました♬ 小さいのは遅くとも朝の6時くらいには並ばないと買えないみたいです。
そんでもってDEAN&DELUCAの入り口前に敷かれた石材のタイルはおそらく陶器ではなく、石材を再利用して造られたヴェネチアン・テラゾのミラノチェッポではないかと思います。店内の内装もオシャレですがファサードの床や外に置いていあるテーブルセットも都会的で本当に素敵です。
ヴェネチアンテラゾは石材を切ったり割ったりした際にでる端材や欠片を砕いてセメントと一緒に固めたモノを研磨してタイル状にしたリサイクル素材なんです。
絶妙な色合いや柄を調合できるためイタリアを代表するようなファッションブランドの店舗をはじめとしてロンドンのベネトンやオーストラリアのスキンケアブランド”Aesop”のショップの床に採用されるなど、世界でも注目されている素材を惜しみなく使ったファサードはさすがはDEEN&DELUCAだと言わざるを得ないです。
ヨーロッパを東西につらぬくアルプス山脈の麓に位置するイタリアのミラノやベネチアは世界でも有数な石の産地で特にビアンコカララやポテチーノといった大理石は息を呑むほど美しい。白地にグレーの混じったマーブル色はクッションフロア材などのカラーにもなっているので一度は見かけたことがあるかと思います。
そんな素敵なイタリア産の石材を最も多く輸入しているのがアメリカだと言われています。
同じ模様が二つと無く、自然が織りなす優雅な佇まいは見る者を魅了してやまない。そんなオーセンティックな大理石は決して流行に左右されることなく、悠久のときを経てもなおその美しさを輝き放つ。やっぱり素敵ですよね、イタリアの石は。
実は当店も昨年からイタリア産の斑岩「ポルフィード石」をアプローチや花壇に使った造ったりしています。イタリア斑岩はすごく優しい色合いが素敵です。それにほら、ガルバリウム鋼板の壁にも意外とマッチングが良いでしょ?!案外とモダンな住宅にも似合う石だと思います。おススメです!イタリア産の石♬
ちなみに日本にも東京と大阪にDEEN&DELUCAがあるんですどロゴにHAWAIIの文字が入っているハワイのここでしか買えないオリジナルバックが人気のようで、欲しい人は朝早くから並んで手に入れるそうです。
そうは言ってもハワイの夜明けは7時くらいだから、4時なんていったらまだ辺りは真っ暗だし、そんな時間から並ぶのはさすがにちょっと・・・と、ぼくは思ってしまうのだけれども
そんなワケでぼくたちは普通に店に置いてあった大き目なトートを買ってきました。サイズ的にはLだから少し大きいけど買えたからよしとしましょうかね。
そんでもってこちらが並ばないと入手できないSサイズのトートです。楽天でも売っていますがお値段は高めです。ハワイで、しかも夜明け前から並ばないと買えないことを考えるとそのくらいの価値はあるんだと思います。
ちなみにぼくはお気に入りのマグカップを購入し、いまも目の前に置いて眺めています。これでしばらくはハワイの思い出に浸れそうです。
想いでと言えばディーン&デルーカを出る時にシボレーのコルベット、それも80年代に発売されたスティングレーが目の前を通り過ぎて行きました。ぼくが小学生の頃にあこがれたスーパーカーが目の前に!いまだに走っている姿を見れただけでも感激なのに、その音の迫力に度肝を抜かれました・・・
お洒落なピンクの建物と、その前にはイエローの乱形石が敷かれていて、さらにその前に名車コルベットが走る貴重な写真。たぶん、こんなのぼくしか喜ばないだろうけどぼくにとっては一生の宝物です。額に飾ってウチの商談コーナーにおいておくので、ぜひ見てあげてください。(´∀`*)ウフフ
DUKE’Sのサンセットと御影石の床
その日の夕食は宿泊しているアウトリガーワイキキの1Fレストラン「DUKE'S」で生演奏とビーチの夕陽を見ながらのディナーを戴きました。
ハワイアンミュージックの生演奏とゆっくりと暮れ行くワイキキビーチを眺めながらのひと時は最高の時間です。そんな屋外の客席の足元にも白い大判の乱形が敷かれています。
そして、ぼくたちが案内されたテラス席の床にはグレーの花崗岩が様々な大きさの方形がタイルのようにキレイに敷かれていました。花崗岩とは別名を御影石とも呼び、墓石にも使われるため日本でも良く知られたお馴染みの石です。滑り止めに表面がノミで削られているため光沢がありません。そのためパッと見は御影石に見えませんが加工次第ではこのような表情も併せ持つ石なのです。
そのうえ花崗岩はマグマが地中深くでゆっくりと時間をかけて固まる深成岩の一種であり、非常に丈夫で硬い石材です。だからこそ墓石にも使われるたいへんありがたい石なのです。そんな花崗岩の床で過ごす夜のひと時は一段と格別な時間でした。
しかもこのお店、もの凄い人気なので予約しないで行くと何時間も待たされます。ぼくも1カ月前にレストランの予約サイトOpenTableで予約したのですが、その時点ですでに16時45分からの時間しか空いていませんでした。ほとんど日本人の姿は見かけませんでしたがちゃんと日本語メニューもあるし、ウエイターさんも親切で気持ちの良いレストランです。
サンセットビーチでいただくベイビーバックリブは格別な美味しさでした。トニーローマとはまた違った味です。おススメ♪
滞在中はずーっと雨ばかりで気温もそれほど上がらず肌寒いオアフ島でしたが、おかげで四六時中どこでも虹を見ることができて本当に良かったです。だってハワイで虹を見る事が出来た人はまたハワイに来れると言う言い伝えがあるらしいからね(^^♪
そんなワケで今日はワイキキで見かけた方形の石材を二か所ほどご紹介させていただきましたが如何でしたか? すごくたくさんの種類の石が敷かれているんでぼくがはしゃいでしまうのもわかるでしょ?!どれもこれもカッコイイしね。でも、まだまだご紹介出来てない場所がたくさんあるんだけど、いい加減に石の話しばっかりじゃあ飽きちゃうかな? 次回はちょっと趣向を変えて、ハワイで見かけたブロック塀の話しをしようかと思います。興味のある方はお楽しみに♫
それではまた。
あ、このポスターはワイキキで見かけたRi-CLELさんのポスターです!