ねだるな、勝ち取れ!さすれば与えられん。
今ぼくは途方に暮れている。
お客様も、ぼくも、とても楽しみにしていたアルミ製のタイルがどうしようもなく汚れている。いや、汚れている様に見えている。
アルミニュウムやステンレスは空気に触れることで自らを保護するための「酸化被膜」とよばれる膜を張って、錆びなどの腐食を防ぐ力を持っています。今回の原因は保護膜が目地部分だけに強く表れてしまったせいで色ムラが出ているのです。
タイルメーカーさんからも目地材にモルタルを使用すると経年劣化(ムラのこと)が強くでるので樹脂製の目地材を使うと良いとのアドバイスを頂いて、その通りに施工したわけですが・・・
最初からこうなることは予想していたからこそ万全な対策をとっていたのに・・・結局防ぐことが出来なかった。
離れて見るとピアピカ光って凄くカッコいいですけどね
アルコールやシンナー、ありとあらゆる手段で除去を試みたが結果はこのとおり。
明るい所では目立たないが
日陰に入ると目立つムラ
だから、今ぼくは途方に暮れている。
色ムラが美しさに、ビンテージ感がカッコ良さに
ハッキリ言って酸化被膜はそれ自体が金属を腐食から守る正義の味方で、見映えも部分的に偏った入り方がしなければ、むしろ艶やかさが増してビンテージ感のあるカッコいいヒーローです。
だから一度剥がして、今度は目地を入れない突きつけで貼ってみます。とは言っても接着剤でガッチリと貼っているので壊さなければ剥がせません。ということで今はタイルの入荷待ちです。
ん? 最初から目地を入れなけりゃ良かったんじゃね?!って今あなた言いました?
鋭い! 確かにね、そりゃそうなんですが金属は熱によって膨張する特性があるのでタイルとタイルを密着させて貼ると膨張した時に剥がれてしまう恐れがあって、それで致し方なく目地を入れる事に。なので今度はその対策も必要ですがぼくたちもバカじゃないすっから、そこはちゃんと秘策を考えてますよ♪
再施工は9月の末を予定しています。結果はその頃にまたブログで
挑戦をあきらめない!
小利口な方たちは「当たり前じゃん!アルミだもん、そんなもん貼るからだろ?!」って鼻で笑うかも知れません。でもね、採算度外視で汗水たらして努力するくらい価値があるカッコ良さ、そこに期待してお客様もエクスリーフにお任せして下さったワケですから、”難しい素材だから扱わない”そんな選択肢はぼくにはありません。
かの偉大なトーマス・エジソンがこんな事を言っています。
成功というものは、
その結果ではかるものではなく、
それに費やした努力・時間の統計で
はかるものである。
もちろん請けたからには絶対にカッコいいアプローチを造って成功させます! それもそうですが、その成功までの過程でぼくたちは計り知れないものを得ているのだと思うのです。
誰かに与えられたものじゃなく、自らの努力で勝ち取り得る物を。ねだるな、勝ち取れ、さすれば与えられん。
だから、エクスリーフはこれからも挑戦を諦めません!
また一歩、小さな一歩かも知れないけれど