建物の印象が良くなる道路からの目隠し方法
新築後の要望として多い「道路からの目隠し」
新築後のお客様からご要望として多く寄せられるのが道路からの目隠しです。最近はオープンスタイルの外構が主流であり、塀やフェンスを設置しない場合が多く、外構における予算を抑えて最低限の仕様で提案させて頂くとこのようなパターンになりがちです。
駐車場やアプローチの舗装、玄関の目隠しを兼ねて小さな袖壁を立て、そこに表札やポスト、門灯をなどの機能商品を設置し道路境界には化粧ブロックで土留を施していますがどことなく寂しいファサードに感じてしまいます。このようなエクステリアは予算内で収めることが最優先となった結果の提案ではありますが決してお客様が望んだものではありません。結局は「道路からの視線が気になって昼間でもカーテンが開けられない」とか「なんとなく落ち着かない」と言ったご意見が後を絶ちません。
もっともシンプルな目隠しフェンス
単純に正面からの目隠しだけを考えるならば高さ1.8m以上の塀やフェンスがもっともシンプル且つ有効な方法となります。全てをブロックで積むのは美観上も耐震強度からも問題があるため、下半分をブロックで上半分をフェンスでという方法がベストではありますが予算を抑えるならば樹脂フェンスを単独でスクリーンとして設置する方法をオススメしています。
しかし、このようなスクリーンは正面からの目隠しには威力を発揮しますがアプローチ側など少し横から見られると目隠しの役割を果たせないことが多々あります。
テラスと一体になったガーデンルームで目隠し
そこで今回ご紹介するのは単に目隠しフェンスを設置するだけではなく、テラスと一体になった目隠しの方法です。リビングの掃き出し窓の前にLIXILのココマというガーデンルームを設置してみました。
植栽やアクセントを使って狭苦しさを解消します
限られたスペースに大きなガーデンルームを置くとやや窮屈に感じる場合もあると思いますが、植栽や壁や床などにアクセントを取り入れたり、あえて門袖や土留など高さの違うアイテムを複数組み合わせて、狭さを感じさせないデザインを施しています。また、入り口に植栽を施すことで全体的に優しい印象になるので圧迫感の解消にもつながっています。
ガーデンルームと目隠しフェンスの併用も可能です
こちらは同じくLIXILのガーデンルーム「ジーマ」です。こちらのタイプは正面や左右が折り戸になっており、フルオープンが可能なガーデンルームです。開放感が抜群ですがこちらの場合は目隠しフェンスとの併用が良いかも知れませんね。
いかがでしたでしょうか? 今回は道路からの視線を遮る目隠しの提案を目隠し=高尺のスクリーンという単純な発想ではなく機能性と美観、そして暮らしが豊かになるプライベート空間のご提案でした。もちろん金額面は高くなりますが、それ以上に暮らし方そのものを変える満足度の高いフェサードを実現するご提案です。ご参考にして頂けましたら幸いです。