物置のカギが掛からない?!そんな時の対処法とは
冬になると物置のカギが掛けられない、とかドアが閉まらないってことありますよね。原因は地中が凍り付いて持ち上がる事で物置が歪んでしまうことからドアの開閉が困難になってしまうためなんです。
今回はその解決策についてをご案内させて頂きたいと思います。 と、その前に物置の基礎工事についてを先に触れておきたいと思います。
一般的にはブロック置きがほとんどです!
イナバやヨドなどの物置はコンクリートブロックの上に設置する方法が一般的で基本的に基礎工事は行いません。理由はコスト削減によるものです。そこまで物置にお金を掛けない方が多いってだけの話しで造ろうとおもえばコンクリートを打って基礎を造ることも可能です。
例えばこんな感じに
こちらのお客様は設置場所の地盤が緩く、凍上による歪みがひどくて一度設置した物置を当店で解体したうえで基礎を造って組み立て直した施工例なんです。物置本体はホームセンターで購入した値段の安いタイプの物置なのでフレームが弱っちくて簡単に扉が閉まらなくなってしまうヤツです。ぼくがいつもおススメしているイナバやヨドの物置なら頑丈なのであるいは凍上にも耐えられたかもしれませんね。
ちなみに外構工事の際に既存の物置を移動させることが度々あるんですけど、イナバやヨドの場合はクレーンで釣り上げて移動させる場合が多いのですが値段の安い物置は鉄板が薄っぺらいので釣り上げると壊れてしまうので手間はかかるけど一度解体する必要がある訳です。
なんにせよ、コストUPを避けるためにブロック置きを選択される場合は少なくともイナバやヨドなどのガッチリした丈夫な物置を選択されることをぼくは強くおススメします。
あと、どうせ基礎を造るなら雪が積もっても扉を開けられるように基礎を高く造って、こんな風にレンガで化粧するのを良いですよね(^^♪
あるいは傾斜のある舗装面と並行して物置を設置する場所で基礎を造る場合は必ず高さが必要になる場合もあったりします。こちらのカッコいいユーロ物置にいたっては床が無いので必ず床を兼ねた基礎が必ず必要だったりします。
でも物置の基礎にそこまでコストを掛ける方は少ないかなぁ。大多数のは方はブロック置きが多いのが現状でしょうか。ましてやこんな輸入品のユーロ物置を基礎付きで設置する方なんてほんの一部の方しかいらっしゃりません。だからこそ、こんなカッコいい物置を街で見かけると おぉ♪(ノ)’∀`(ヾ) ってなりますよね(^^♪ いやいやマジでカッコいいです。
<転倒防止工事>は<基礎工事>ではありません!
とは言え、ブロックに置いただけでは台風などで倒されてしまう事もあり得るので風の強い場所に設置する場合はこのようなコンクリート製の束石を地中に埋めて重石の役割をさせる、いわゆる転倒防止工事をお勧めする場合もあったりします。
ただ、勘違いしないで欲しいのはこの束石はあくまでも転倒防止が目的であって基礎ではありません。つまり、たとえ束石を埋めても凍上による持ち上がりは防ぐことが出来ません。長い束石を使えば基礎的な役割も多少の期待はできるかもしれませんが面で受けるベタ基礎や辺で受ける布基礎と違って点で受ける束石では過度な期待は禁物だとぼくは考えています。それでも無いよりはマシだとは思いますけど・・・
ちょっと基礎の話しが長くなっちゃいましたが次はいよいよ実際に物置が傾いてしまった場合の対処方法についてをご案内させていただきます。ではまずヨド物置から
<ヨド物置>扉の建付け調整方法はこちら
ヨド物置のエルモの場合は扉が上吊り式なので扉の上部にある調整用のボルトを緩めてから扉を物置の側面と並行になるように調整して、その状態で押さえたまま調整用のボルトを締め付けるだけです。意外と簡単なんですが一人では扉を押さえたままボルトを締めるのは大変なので作業は2人で行う方が楽です。
この方法でも改善しない場合はブロックと物置の間に高さ調整用に板などを挟み込んで物置を水平に立て直すしかありません。
<イナバ物置>扉の建付け調整方法はこちら
イナバのネクスタの場合は上吊り式ではないので扉の下にあるボルトで調整する必要があります。こちらの方はボルトをゆるめたり締めたりするだけなので調整作業はお一人でも可能です。でも順番を間違えると調整できないので①から③まで、正しい順番で作業してくださいね。
イナバの場合もこれで調整が出来ない場合は本体の高さ調整を行うほかに手段はありません。
ちなみに春になって地中の氷が解けると大体の場合は元の状態に戻ることが多いので、そうなると再び調整が必要になったりしますから、少々のガタツキ程度なら我慢してそのまま使い続けているうちに治っていたりしますのでしばらくは様子を見ておくのも良いかもしれませんね。
ということで今回は凍上で物置のカギを締められなくなってしまった場合の対処法と基礎についてをご案内させて頂きました。ぜひご参照ください。