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常識?非常識?庭を眺める北側の大きな窓が快適だという事実!
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
ぼくが家を建てた際にもっとも失敗したと感じた部分が南側と西側に設けた大きな窓。いやぁ~暑いのなんのって!夕方から室温が上昇し始めて、その勢いで夜中でも熱はこもったまんま。寝苦しいったらありゃしない。
できるだけ明るい日差しを取り入れて、ポカポカした部屋で過ごせるようにと南と西にたくさんの窓を設置したのですが、それが”あだ”となってしまったワケです。しかも今の住宅は断熱効果が高いので冬でもそこまで窓の位置に拘らなくても実は十分に暖かい。
逆に北側に窓を配した方が何かと良い事だらけだったりするんですね、これが。と、いう事で今日は今こそ注目したい北側の窓についてを語りたいと思いますのでどうぞお付き合いください。
庭の植物で北側から室内を明るく照らせ!
北側の窓って直射日光が当たらないから暗いかと思いきや案外そうでもない。たとえばダイニングスペースに大きな窓と勝手口を設置したこちらのお客様宅をご覧ください。
床面を見て頂ければ光が差し込んでいる事がおわかりかと思います。でもなぜ北側の窓なのに光が差し込んでいるんでしょうか?! その答えはズバリ”間接光”
少し前に太陽からの光には直接光と間接光、そして天空光の3つがある事をブログでご案内させて頂いたんですけれど、そのうちの間接光が窓から差し込んでいるんでこんなにも明るく感じるんですね。
過去記事「美しさは陰影から生まれる」
それにしても間接光だけでこんなにも明るくなるとは俄かに信じ難いかもしれませんね。でも、植物が眩しいことはゴルフをされる方なら経験があるかと思いますが意外にもたくさんの光を反射させているんです。
植物の葉が太陽光を吸収し光合成を行い、その際に酸素を放出することで地球の生態系を支えていることは誰しもが知るところです。したがって普通に考えれば葉っぱが太陽光を吸収しちゃうんだから光を反射しないんじゃないかと思うところですが・・・
でも実は直射日光だと光が強すぎるので、どっちかっていうと間接光や天空光の方をより多く吸収していると言うことが最近の研究で明らかになってきているんです。
葉っぱが緑色に見えているのは植物が緑色の光だけは吸収しないで跳ね返しているからなんですね。でも、その実はそれ以外の光もけっこう反射させていたりするんです。だから北側の窓でもこれだけの明るさが実現可能なんです。
いやいや、それにしても良い眺めだと思いませんか?! こんなダイニングで頂く食事、さぞかし美味しいのでしょうね。ちなみに当店でリフォームさせて頂いたこちらのキッチンはIKEAのキッチンなんですけど、むちゃくちゃカッコいいです。
なんだか北側の窓から見えるお庭が一枚の絵画に見えるですよね♪
フェンスで北側から室内を明るく照らせ!
もちろん植物以外の反射物を使って室内に光を取り込む方法もありますよ。たとえばこんな白いフェンスとか
少々背の低いフェンスでも十分に反射するので光は届きます。だから窓からの景色も同時に楽しむことが可能なんです。
ほらね♬
こちらの白いフェンスは京都のお洒落な老舗メーカー「ディーズガーデン」のアルファーウッドフェンスを使っています。樹脂製なのでとてもお財布に優しい価格だし、なによりも木目の節が見事に再現されていて、しかも優しい色合いがとっても素敵です。
レンガなどの自然素材との相性も抜群なフェンスです。しかも板の幅を変えてたり、部分的に色を変えてみたりしてデザインを楽しむことも出来ちゃうし、単調にならないように途中に壁を挟んでみたりも可能なんです。
デザインを考えるだけで、なんかちょっとワクワクしちゃいますよね?!
夏は北側の窓辺が過ごしやすい!
直射日光が当たらない北側の窓辺は夏でもそれほど室温が上昇しないので、カーテンやブラインドで日光を遮断する必要がない。だからこそ、眺めの良い景観を楽しむことが出来るんですけど、もうひとつのメリットは風を取り込むことが出来る事です。
南側と北側の両方の窓を開けることで風の通り道が出来るので部屋の中を涼しい風が流れて、エアコンを付けずに快適な室温を実現可能なんです。
これはもう思いっきり窓を開け放って風と共に光をお部屋に取り込んで、家族みんなで気持ちよくお昼寝なんてどうでしょう?!
今日は北側に大きな窓を設置することで得られるメリットについてをご案内させて頂きましたが如何でしたか? このように外構と建物は密接に関係しています。だからこそ、後付けで外構を考えるのではなく、家の設計と一緒に外構の事を検討しておくべきなんだとぼくは思うのです。
これから家を建てようとお考えの方は是非ともお早めに外構業者にもご相談くださいませ。
それにしても気持ちよくお昼寝してますよね♪赤ちゃん。
それではまた。