空間を認知し傾斜を捉えろ!外構造りに必要な空間認識能力とは?!
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
本日、南区真駒内のファサード改修工事が完了しました(^^♪ パチパチパチ
最初にご連絡を頂いたのが確か6月頃だったでしょうかね? お打ち合わせに伺うのも、プラン描くのも、いちいちお待たせしてしまって、あげくに工事のご依頼を頂戴してからも随分とお待たせしてしまいました。本当に申し訳ございませんでした。
おかげ様でエクスリーフの歴史に素敵な外構事例がまた一つ加わりました。これも当店を見放さずにお尻を叩いて下さったお客様のおかげです。本当にありがとうございました。
イメージ画像の通りに出来上がったとの嬉しい評価を頂きました。
そんなお客様より「描かれていたイメージ画像の通りに出来上がってビックリした」との嬉しい評価を頂きました。ちょっと表現は違ったかも知れないけど、まあだいたいそんな感じのお言葉を頂いたんですね。
だって、それがぼくには一番嬉しいほめ言葉なんですから。
と言うのも以前のアプローチは今流行りのドットペイブをびっしり敷いてあって、見た目は悪くないんですけど必要以上に傾斜がついているせいで冬に滑って大変危険だったそうなんです。
こちらの画像を見たら一目瞭然ですけど、なんと今までは傾斜角度がだいたい5~6°もあるんですね。しかもツルツルしてタダでさえ滑りやすいコンクリートの板ですから、それりゃあ滑りますよ!ぜったい危険です。
そんなワケで今回はデザインもさることながら如何に歩き易い程度まで傾斜を減らせるかが自分の中での最重要課題だったのです。とはいえ、これがまた凄く難しくて何度も何度も図面を描き直してえらく時間が掛かったのを覚えています。最初から全部を造るのならばまだ楽なんですけどね、いかんせん今の状態で部分的に直すワケですからそりゃ難しいですよ。
だから、今回はイメージを描くのにかなり細かい所まで高低差を考えて描いているんで、こんなの描いたとおりに造るのほんとしんどいよなぁ~って、心の中で職人さん達に詫びながら描いてました。
だから嬉しいんです。イメージ通りに出来ているって言われて。ホントに嬉しいです。
でもってこちらが描き上がったイメージ図
そしてこちらが完成したアプローチです。
どうですか?! イメージ通りに出来てますか?
ちなみにアレコレと工夫して最終的に傾斜角度は3°強に抑えられています。しかも素材がザラザラした天然のクオーツサイトですから滑り止め効果は抜群です! そのうえクオーツは赤外線を反射する性質によって表面が温かく雪が融けやすいという利点もあるためこちらの条件にはうってつけの材料でした。そして何よりもカッコいいしね。
外構造りに必要な空間認識能力とは?!
と、まあずいぶんとぼくが苦労した、みたいな話しになっておりますがその実いちばん苦労したのは言うまでもなく職人さん方なんですよね。
だってそうでしょ?! 絵に描くだけならどんな絵空事でも描けちゃうでしょ。出来もしないモノを絵だけなら描けるんです。問題はそれをいかに具現化するか、そこが一番難しい。
でもってそれを可能にするには空間認識能力ってのが非常に重要なんです。
空間認識能力というのは物体の大きさや位置、形状や方向、その間隔などを三次元的に素早く、そして正確に認識する能力のことなんですけど、実はコレ野生で動物が生きていくためには絶対に必要な力なんです。たとえば外敵が遠くから迫ってくる状況で、それがどのくらいの大きさ、どのくらいのスピードで近づいて来るのか、その危険度をいかに素早く正確に認識するのか?これが生死の境目だったりするんですね。
この空間認識能力が敷地の地形や外構の構造を把握するためには欠かせない能力の一つなんです。これが出来ないと図面通りには造れないのです。
このジグソーパズルみたいなクオーツサイトを貼り合わせていく作業も空間認識能力が乏しいと何日掛けても完成しません。
ところが今の若い子たちはどうもこれが苦手な子が多いんです。
ぼくは意外と空間認知が得意なんですね、例えばトラックの中にどれだけの荷物が入るか、あるいはどこに何を積んだら荷物を沢山詰めるか、それをだいたいはパッと見ただけで把握出来ちゃうんです。それって言うのも小さい頃にブロック遊びが好きだったり、放課後は木登りをしたりクワガタを取るために毎日のように山で遊んでいたんですけど、どうやらそれが良かったみたいなんです。そうやって野山の中で遊ぶことで自然と空間認識能力が身につくらしいのですが現代の子供たちはそんな場所無いですしね。あっても危ないからって遊ばせてもらえないでしょ?!
今の世の中、野山で遊ぶなんてそうそうできっこないのだから、別な方法で認識力を上げて行くしかない。例えば先ほども言ったブロック遊びや、ジグソーパズルで遊ぶのも良かも?! 後は風景画を描いてみるとか、近所の地図を描いてみるとかかな?!
これは外構に限らず、エンジニアになるためには必要不可欠な能力だから、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭ではぜひ参考にして下さいね。
にしてもキレイに貼ってると思いませんか?!このクオーツサイト。これを担当してくれた職人さんは還暦を迎えたベテラン職人さんなんですけど、物凄く空間認識能力が高いんです。たぶん見えている世界が違うんです。パッと見ただけで大体の面積は図らなくても分かります。それくらい凄い。こんな職人さんと一緒に仕事が出来てぼくは本当に幸せだ。おかげでこんな素敵な外構ができあがりました。
あぁ・・・でも終わっちゃったんですね工事。 何度も何度も頭の中で思い描いてきたからかなぁ、素敵な外構が出来上がって嬉しい反面、なんだか終わってしまったのが寂しいなあ。
でも、お客様にご満足いただけて本当に良かったです。この度はご利用誠にありがとうございました。今後とも末永いお付き合いを宜しくお願い致します。
それではまた。