雪解けが始まると現れる道路の凸凹にはご注意を!
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
このところの陽気でずいぶんと雪解けが進んで春がすぐそこまで来ていると実感できる今日この頃です。でも、そんな時だからこそ気を付けたいのは道路の凸凹、いわゆるポットホールと呼ばれるアスファルト舗装の損傷です。
もはやこの時期の風物詩ともなりつつあるこのデコボコですがパンクなどの車の損傷や場合によっては事故に繋がることもあるのでとっても危険です。
そう言うぼくも昨日の夜、市道を走行中に深さ8cmはあろう穴ポコに落ちて、あろうことか左前輪がバーストしてしまったのです(;´д`)トホホ
しかも今の車はスペアタイヤを積んでいない代わりに補修キッドが搭載されていて、軽度なパンク程度であれば応急処置で走行も可能ですがバーストしてしまってはどうしようもありません。しょうがないのでロードサービスを呼んでディーラーさんに運んでもらう事にしたのですが、それが待てども待てども一向に到着しない。聞けば同様のパンクが相次いでいるため忙しくてなかなか向かえなかったとのこと。
確かに言われてみれば今年は道路の凸凹が一段とひどいような気がしますね。それにしてもなぜこんなにも道路の損傷が酷くなっているのか?! 今日はそのあたりを少し考えてみたいと思います。
なぜ凸凹ができるのか?その発生のメカニズムとは?
ポットホールが出来る最大の要因は凍結融解作用によるものと言われています。つまり凍ったり融けたりを繰り返す事でアスファルトが破壊されてしまうと言う事ですね。
じつはあまり知られていませんが昭和と平成では道路に使われているアスファルト舗装の種類が違うのです。以前こちらのブログでもご紹介させて頂きましたがアスファルト舗装にはいくつかの種類があって、それぞれに特徴があるというかメリットとデメリットが存在するんです。
簡単に言うと昭和の時代は轍(わだち)には弱いけれど凍結には強い細粒アスコンが使われていたのですが平成になってからは轍には強いけれど凍結には弱い密粒アスコンが使われるようになっているからなんです。
細粒・密粒の混合物の割合(出典:日本アスファルト協会)
上記の画像を見て頂くとお分かりのように細粒度アスファルト混合物は目の細かな細骨材が多く含まれているのに対して密粒度アスファルト混合物は目の粗い粗骨材が多くなっています。そのため密粒度アスコンの方は空隙(くうげき)が増えるのでそのすき間に融けた水が流れ込んで、これが凍ることで体積が増えてアスファルトを破壊してしまうのです。
とは言え、きちんとした施工を行っていれば、たとえ密粒度アスコンを敷いていたとしてもこれほどまでにポットホールが発生するとはちょっと考えにくい。というのも道路に使われるアスファルトは厚みが10cm程度はあるので簡単には割れないハズなんです。
じゃあなんでこんなにもデコボコが増えているのか?! それは舗装と舗装のつなぎ目や下水や電気等の工事で一度アスファルトを剥がした部分の補修跡が強度不足で、そこに集中して凍結融解が発生しているからと考えられているのです。
しかも平成の時代になってかれこれ30年、そのあいだ毎年のようにあちらこちらで舗装の補修跡が増え続けているワケですから、そりゃあデコボコも増えるワケです。
あちらこちらで古くなった水道管が破裂して洪水になっているのと同じように古くなったアスファルトによって道路が穴だらけになってしまうポットホールの問題も、もはや社会問題となりつつあります。もちろん行政も一生懸命に穴ぽこの補修を行ってはくれていますが数が多すぎて対応がぜんぜん追いついていません。
これから先はさらにポットホールが増えていくことが予想されます。なのでこの時期(特に3月)に車を運転される場合は道路のポットホールにくれぐれもご注意ください。
でもなア、ぼくも穴には気を付けていたんだけどなぁ・・・夜で暗かったし、路面が濡れて黒く光っていたからなぁ・・・見えなかったんだよなぁ・・・・ぼそぼそ
そんなワケで今日は道路の穴ポコ、ポットホールについてのお話しでした。
それではまた。
あ、そうそう、もし僕みたいにポットホールでバーストしちゃったら市の土木センターに相談してみて下さい。きっと親身になって対応してくれると思いますよ。 今年の3月はパンクした車の数が多すぎて保険は効かないので対応は無理だと親切な市の担当さんから丁重にお電話を頂きました。トホホ あーあ修理代・・・諭吉さんが1・2・・7・8枚?!も、しばらくはお小遣いが無しですなぁ。ガックシ