卒業・旅立つ君へ
北海道の長い冬も終わろうとしています。先週は市内の小中学校で卒業式が行われて、今年もまた多くの子供たちが新たな道へと歩き始めました。うちの子供たちは今年卒業ではありませんが子供たちの部活動を通じて知り合った多くの部員たちが元気に旅立っていきました。
そう、春は新たな旅立ちの時なんです。
今、この瞬間をたいせつにして欲しいと想う
受験に合格した子もしなかった子も、自分で積極的に進路を選んだ子も、反対にやもうえず選んだ子も、いずれにしても人生は絶え間ない選択の連続なのです。無限の選択肢の中からたった一つの道を選んでは進み、そしてまた選んでは進む。
でも不本意にも不合格だったり、あるはい望んでいなかった状況に置かれてしまったりすると「こんなはずじゃなかった」とか「自分のいるべき場所はここじゃない」とかって絶望したり、悔んだりするでしょう。 けれどもどんなに後悔したり悲しんだりしても現実にいま自分がいるのは、ここなのです。ここ以外にはないのです。だからって諦めろというのではなく、今の自分を、今この時を大切に過ごしてほしいのです。
楽しいや面白いを見つけて欲しい
現状に悲観するのではなく、今の境遇をありのままに受け入れて、いかに充実したものにしていくのか、それがこの先の選択肢をかえていく。とにかく懸命に今を生きよう。弱音を言ったり、他人のせいにするのではなく、自分に与えられたこの道を淡々と歩み出そう。歩き出せば楽しい事や面白い事は意外とすぐに見つかるはずです。そうやって日々を楽しむことが出来るようになれば後悔という言葉とはきっと無縁になるに違いない。
大切なのは力をつくすこと
たとえ不合格や不採用になったとしても落ち込むことはない、一度や二度の試験や面接でその人の全てがわかるはずもない、それはタイミングや巡り合わせがたまたま悪かっただけかも知れない。それだけでその人の価値が決まるわけでもない。
大切なのは今、この瞬間にくじけずあきらめず力を尽くすこと。懸命に取り組めば、たとえいま希望がかなわなくても、それは決して無駄にはならない。挫折を早いうちに経験する方が長い人生においては、むしろためになることの方が多い。人間だれしもが思い通りには行かない事がある、というよりも思い通りにならない事の方が多い、そんな時に”この経験が自分を一回り大きくしてくれる”と思えるかどうかではあるまいか。
厳しい冬の後には必ず春が来て、暖かい日の光が降り注ぐ。今がたとえ辛い時であったとしても、それはこれから巡り合う楽しさや面白さを倍増させるための試練だと受け止めて、どうか前に進んで欲しい。
春はもうそこまで来ています。
外構やエクステリアに進む道も選択肢にあると嬉しい
ぼくも無限の選択肢から多くの選択を繰り返して今、ここに立っています。思い通りにならない事だらけではあるけれど、同じくらいに楽しい事や面白いこともたくさんあります。ステキな外構をつくったり、カッコいいエクステリアをデザインしたり。まだまだ知られていないマイナーな職業ですが誇りをもって楽しんでいます。
ダイヤモンドの原石のような君たちが様々な試練や選択のときを乗り越えながら、そうやって進んでいく道の先に”エクステリアプランナー”や”ガーデンデザイナー”という選択肢があらわれるのならばこれほど嬉しいことはありません。そんな選択肢がみんなの前に表れるように道を切り開いて行く先人でありたい。だからぼくも今を大切に生きて行きたい。
