資材価格の高騰による契約後の増額には注意が必要?!

社長のひとり言

いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。

資材高騰の波がいつまでたっても収まらなくて本当に参りました。次から次へと価格改定のお知らせが届くので来年度の見積価格を決めることが出来なくて困っています。
ぼくからの提案プランをお待ちのお客様に申し訳なくて心苦しいばかりです。
とはいえ、ここ数年は物価の高騰で収益率が悪化しており、プライシングを間違えると会社が傾きかねない大惨事になってしまうため、慎重にならざるをえないのです。
先週も生コンの価格が4月より約3割アップのお知らせが届きました。さすがにこれはキツイですよ。そのお知らせがこちら。

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契約後に資材の値上げを理由に差額を請求されるの?

 

基本的にぼくは資材の値上げを理由に一度ご契約頂いたお客様に差額のご請求を行うような事はありませんが、同業他社には追加費用を請求する業者も後を絶ちません。

外構工事の場合はご契約から着工までに数カ月を要する事も珍しくないため、その間に資材価格の値上げがあれば我々業者かお客様のどちらかがその差額を負担しなければなりませんが、それをお客様にご負担頂くとなれば必ず軋轢を生みます。せっかく良い仕事をしても台無しになりかねない。だからぼくの場合は値上げを理由に追加費用のご請求は自重しているのです。
だからこそプライシングは会社の存続に関わる重大な損害につながる大切な仕事なのです。

それを、それをこんな紙一枚で簡単に3割アップだなんて、これ一枚でうちの利益なんてどっかに飛んで行ってしまうじゃないですか!!
もちろん事情はわかりますよ。書いているまんまですよね、うちもそうだし・・・

ぼくの場合は気をつけようが無いけど、お客様は事前に確認した方が良いですよ。必ず契約の前に値上がり分の差額を請求されないかどうか聞いた方が良いです。これは外構工事に限らずです。とくに建築資材はウッドショック以降、差額の請求が常態化しているきらいがあるので確認する癖をつけた方が良いと思います。

 

良心的な価格を心がけたいからこそ

値上りを想定して、適当に1割や2割程度高く値段設定しておけば良いじゃないか?!って、言われたりもするんだけど、同業他社の動向や、なによりもお客様に対して良心的な価格でご提供したいじゃないですか。だから悩むんです。だってほら、生コンみたいに3割も上げてくる材料もあるんだし、それにほら日本政府だって税金を色々と増税してくるしね。法人税を増税?ふざけんな!って言いたくなりますよ。そんなこんなで簡単になんて決められないですよ。

今こそ安売り業者に気をつけてください!

こんな風にぼくのように価格設定に思いっきり悩んでいる業者がいる一方で、簡単に値引きしたり考えられないような安い価格で見積りする業者が居たりするんで、本当にびっくりします。
でも、気をつけてくださいね。そういう業者には必ず何かしらのウラがあるから。

例えば、ついひと月ほど前になりますがこんなニュースをみかけました。

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どうやら訪問販売の業者が全額前金で払ってくれれば思いっきり安くしますよ!って感じで安売りされて、それに乗っかって全額払ってしまったら、いつまでも工事が始まらなくて冬になってしまった。ってニュースなんですね。つい最近のニュースですよ。しかも石狩市で。

ちなみにこのニュースはHTBのサイトからは既に削除されており、ぼくがたまたま見つけてスクショを残しておいただけで、この手のニュースはなかなか皆さんの目には入らない事が多い。なぜならこう言った民事に近い事案は不起訴になる事が多く、事件性が薄いので基本的には警察は不介入な事がほとんどだから、たぶんこの件も逮捕はされたけど不起訴になっている可能性が高いと思われる。

え?騙されたのに事件じゃないの?!って今思われました? 実は意外とそうなんです。

例えば現地調査をしたり、あるいは図面を描いたり、雑草は工事の前に処理しておきましょう!などといった方法で業者側がなんらかの作業を行ってしまえば既成事実化されて詐欺にはならない事が多いんです。もちろん業者はそういう事を知っててやっているんで、だから悪徳業者なんです。

つまるところ、この手の業者に引っかかると大体が泣き寝入りで全額が戻ってくる可能性は極めて低い。ようは安売り業者に気をつけてくださいって事なんです。

いろんなモノが値上がりして、その挙句に金利や税金まで上げられて、最後には騙されたりする始末。本当に嫌になってしまいますが、ぼくに期待して下さっている方々の気持ちにお応えしたいし、最後には喜んで欲しい。だからこそ、ぼくは真剣にプライシングに悩んでいます。

それではまた。

M.TOMIYAMA

どういうワケか右と左の足の長さが2cmも違うんです。おまけに靴のサイズも左右で違うんです。これって一体どうやってそうなっちゃったんだろう( ^ω^)・・・

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暮らしを彩るステキなアイテムの数々やその時々に感じた大切なこと、楽しんでいることを書き残しています。毎日をほんのちょっと温かく。
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