涙はない 涙はない 明日に微笑みがあるだけ

社長のひとり言

いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。

先日、うちの娘が部長を務める吹奏楽部で卒団式があったんです。その日は午前中に卒業演奏会があって、今年のコンクールで演奏した曲や当日が3月11日だったこともあって、「花は咲く」を演奏したりなど、吹奏楽からビックバンドジャズまで一体何曲演奏したのか数えられないほどの楽曲を披露してくれました。本当に良い演奏会でした。

今年の卒団生は飛びぬけて上手なプレイヤーが居たわけではないけれど部員の半数近くが6年生だったこともあって、とても纏まりのあるチーム力の高い吹奏楽部だったように思うのです。

その証拠に部の中がいつも笑いに溢れ、ほとんど喧嘩らしいケンカもなくて仲の良さが音楽を通して伝わってくるほどの最高の卒業演奏会でした。

泣けない事は悪いことではない

皆が言う事を聞いてくれないと泣きながら帰ってきた事もあったし、それなりに娘も部長として苦労したところもあったのだろうけれど、最後の演奏会であれだけの笑顔で吹けたのだからきっと充実した部活動生活だったのでしょう。そんな仲間との最後の演奏会なのだから色々と思うところもあったでしょう。

20170909500

でもね、泣いていないんですよ。

演奏中はもちろん、卒団式でも誰一人として涙は無いんです・・・

むしろあっけらかんとしていて、やりきった感と言うか何んというか、言うならばそう、清々しさみたいな感じをさせるほど晴れやかな顔をしているんです。

卒団式を仕切っている父母会の役員さん達は盛り上げようと一所懸命にBGMを流したり、ナレーションを入れたりして泣かせようと必死なんだけれど、部員たちはいつまで経ってもみんなニコニコしていて、一向に泣く気配がない。そうこうしているうちにあっさりと式は終わってしまって。

みんなポッカーンですよ。親たちもハンカチを握りしめて今か今かと待っていたのに、それを笑い飛ばすように式は終始笑顔と笑いが絶えない、とても賑やかで明るい彼女達らしい最後となりました。なんだか物の足りないと感じた父母さん達もいらしたことでしょう。

でもね、それが彼女たちの強さでもあり、彼女たちの魅力でもあったとぼくは思う。それが演奏にもよく表れていたように感じるのです。

泣けないことは決して悪いことではない。泣けないからと言って手を抜いて練習していた訳でもない。それにきっと、全国大会出場への道が経たれた全道大会のあの日、みんなの涙はもうこれでもかと言うほど流しつくしたのだろうとさえ思う。

ただ一つだけ、彼女たちがそれぞれの挨拶のなかで神妙な面持ちで語っていたのは自分たちが居なくなった後のこと。半数近くまで人数が減ってしまう事への不安と後輩たちへの励ましの言葉で溢れていた。

「人数が減っても君たちなら大丈夫!」
「みんなで楽しく音楽を奏でられるのならば人数なんか問題じゃないよ」
「後の事は任せたよ」
「みんなが中学に来るのを先に行って待っているよ、また一緒に演奏しようね♪」

それが彼女たちの強さでもあり、彼女たちの魅力であったとぼくは思う。泣けない事は悪いことでは無い。

涙はない 涙はない あるのは明日への微笑みだけ

 

こんなにも笑顔と笑いが絶えない南月吹奏楽部をぼくは知らない。

そして、こんなにも素敵な吹奏楽部で一年間、先頭に立って笑い飛ばしてきた娘をぼくは誇りにさえ思う。

20170909499

M.TOMIYAMA

どういうワケか右と左の足の長さが2cmも違うんです。おまけに靴のサイズも左右で違うんです。これって一体どうやってそうなっちゃったんだろう( ^ω^)・・・

プロフィール
暮らしを彩るステキなアイテムの数々やその時々に感じた大切なこと、楽しんでいることを書き残しています。毎日をほんのちょっと温かく。
お問い合わせ

最新記事