妥協の先には満足感なんて在りはしない
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
先ほど施工例「終わりなき外構の物語」をギャラリーサイトにUPさせて頂きました。こちらのお客様は70代のご夫婦なんですけど、外構に対する想いと言うか、愛というか、とにかく外廻りに関する想い入れがとても強いご夫妻なんですね。
人生最後、まさに終の棲家として建てられた住宅だからなのか、グルっと塀を廻して、とか広い敷地の大部分を畑として土を入れ替えて、とかって具合に沢山のご要望を初回のご商談でお聞きしまして、それをそっくりそのまま提案に盛り込むとご予算の倍以上になっちゃいまして・・・
そんなワケで、僕はてっきりいろんな部分を諦めてプランを縮小するのかとおもきや、どうしても必要だから妥協したくない、全額を一度に用意するのは難しいが数年に分けてならってな感じに話しが及びまして、それじゃあ分割して工事を行いましょう!ってな具合になったのでした。
でも、さすがは人生の大先輩です。妥協し続けるとつまらないモノばかりに囲まれた暮らしになってしまうと、余生はお気に入りに囲まれた生活を送りたいとおっしゃっていました。
そんでもって今回ご紹介させて頂いた施工事例がその第一弾なのです。
スタイリッシュな化粧ブロックを低めに配して、上には天然石の笠置きを乗せています。こちらのブロックはランダムなスリットの凹みに色違いの塗装が施されており、見る角度によって表情が変わるんです。
その裏の広い花壇スペースは砂と火山礫が混じった保水性に乏しい土なので50cmほど黒土に入れ替えています。植物の事を考えるとこのあたりの工事は最優先に進めています。
ここらの土地は湿地帯のハズなんだけど、何らかの理由で客土して埋め立てたでしょうか、このままだと多くの植物は育ちが悪くなるので土の入れ替えは必須ですね。
アスファルトの仕上工事は2期目に行うことになったのですが、そのままでは水たまりが出来ちゃうので砕石路盤だけ先に今回の工事で施工させて頂きました。これで次回は掘削が不要になるのでコストカットにも貢献しています。
左右の門柱は天然石を使った重厚感たっぷりのシンプルな仕上です。微妙に高低差をつけて奥行きも変えて立体感を演出しているのでカッコよく出来ています。全体が完成して植栽が終わった姿を早く見てみたい。
玄関フードの前には自然な色ムラが美しいインターロッキング「ロシェナチュラル」をご採用頂きました。建物前の広い空間を一面に敷いていますのでとっても広々としています。
僕はひとつの空間に違う舗装材をごちゃごちゃと使うのが嫌いなんだけど、かと言ってただ単色のインターロッキングを敷いただけだと単調で安っぽくなってしまうのでそれも嫌だ。それに比べてこのロシェナチュラルは一個一個に色のムラが施されているのでコンクリート製の既製品だけれど、自然な風合いがとっても素敵な材料なんです。
おまけに当店自慢の腕利き職人が施工しているので目地がスッと通っていて、見ていて気持ちが良い。
手前みそで恐縮だが、硬いコンクリート製品をよくもこんなにキレイに丸くカット出来ると、いつも感心するんです。しかも直立に立っている汚水桝に対して、傾斜しているインターロッキングを斜めにカットして穴を開けるなんて、これを職人の技と言わずに何と言うのか。
残念ですが今日のご紹介はここまで。続きは2期工事が終わったらその時にまたご紹介させて頂きますのでどんな物語になっているのか、皆様お楽しみに!
外構なんてお金かけずにアスファルトを敷き詰めてハイおしまい!そんな方なら悩まずに済むから、さぞかし楽なんでしょうけどね。段階的に作り上げる工事の仕方。これって外構の価値を理解し、豊かな暮らしを求めている方にとっては非常に参考になる考え方だと思います。ぜひ参考にしてくださいね。
それではまた。