今年最初の工事はメチャクチャ緊張した曲線のライン引きから!
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
気が付いたらエイプリルフールも終わってしまって、ウソをつく暇もなく今年の工事がスタートしておりました。なんだか最近はあまりに多くのお客様をお待たせしてしまっていて、ブログを書くのも罪悪感すら感じてしまう今日この頃です。
人はみな見た目の容姿や生まれ持った才能、あるいは環境や境遇などの差を持って誕生します。そんな中で唯一と言って良いほど平等に与えられたもの、それは時間です。こればかりはどんなに差をもって生まれてこようがみんな等しく与えられているんです。
だからこそ時間だけは無駄にしたくない、そんな思いで日々の仕事に励んではいるのですが、だめですね・・・全然ダメです。ぼくに期待してお待ち頂いているのに、その方達のお時間を無駄にしてしまっている気がして、本当に申し訳なく思います。
魅力的な曲線を描くために
そんな貴重な時間という資源をたくさん使ってでも絶対に譲れないモノ。それは曲線を描くラインです。
これね、絵を描く方ならきっと共感して頂けると思うのですがアプローチや目地の曲線を描くのって人物の顔を描く際の輪郭を描くのと同じくらいに大事な工程なんです。いわゆるあたりをつけるって感じですね。
これがしっくりこないと絶対に美しいアプローチは完成しません。だってそうでしょ!いくら目や口を上手に描けても輪郭が歪んでいたり、左右のバランスが悪かったりしたら途端にカッコ悪いキャラクターになっちゃうワケだから。
だからこそ、何度も何度も時間を掛けて納得いくまで描いて完成度を上げていく必要があるんです。それは時間が無いからと言って省いて良い工程じゃない。
そんなこんなで何度も描き直して、その挙句にお客様からもダメ出しを頂いたりして、さんざんと苦労した果てに描き上がったイメージがこちらです!
パッと見て何がそんなに苦労したん?って感じました?!
でもね、その感想こそがぼくの求めている反応なんです。
普通ね、人の顔やキャラクターの絵を見て「あの人キレイな輪郭してるね♪」とかって言わないでしょ?! でも、歪んだ顔やいびつな輪郭で描かれていたら変な顔だなぁって感じるワケですよ。だから曲線のラインを見てカッコいいね、とか素敵だねとかの感想は求めていません。それよりも「このアプローチの石、とっても素敵ね~」っ言う感想、それこそがとっても嬉しいご意見なんです。
つまり、輪郭が整っているからこそ目や鼻や口が引き立って良く見える、それと同じように曲線のラインが美しいからこそアプローチの素材がより良くみえるんです。
でもね、やっとの思いで図面が描けても、それをそっくりそのまま現場で再現するのがまた難しいんです。それこそ何度もスプレーで地面に下書きして、一生懸命に再現するんです。そうやって描いたラインがこちらです。
さあ、いよいよ明日から乱形の石を貼っていきます!どんな素敵なアプローチに出来上がるのか?! 苦労して何度もラインを描き直した分、完成が楽しみでなりません。皆さんも期待して次のご報告をお待ち頂けたら幸いです。
とは言っても時間との戦いが当分は続きそうなので次のブログをいつになったらアップできるのか自分にもわかりませんけど(;^_^A
それではまた。