スウェーデンヒルズのキッチンと厨翠山の意外な共通点とは?!
なんだかすっかり寒くなってきましたが皆さん風邪など引かれていませんか?!
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
色々とあったのでずいぶんと時間が掛かっちゃいましたがようやく完成しましたスウェーデンヒルズのIKEAキッチン!
ご協力頂きましたスウェーデンハウスの石井さん、当社協力会社の職人さん方、度重なるプラン変更に応じて下さったイケア東京ベイの皆さん、そして何よりもこんな素敵なキッチンリフォームをエクスリーフにご依頼下さったお客様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。(^^♪
キッチン部分だけをご依頼頂く”分離発注”という方法
今回はリフォームの本体工事をスウェーデンハウスさんに、そしてキッチンや収納本体の設置とそれに付随する設備や電気工事をエクスリーフにご依頼頂くと言う分離発注方式でのお仕事を頂戴致しました。
一般的にはリフォーム工事を依頼される業者さんにキッチンも含めて発注される場合が多いかと思いますがイケアキッチンの場合は組み立て方法が国産のそれとは勝手が異なるため、それを理由にイケアキッチンを諦めてしまう方が多いのが実情です。
でも今回のスウェーデンハウスさんのようにリフォーム工事を請け負う業者さんが快く了承くださり、そのうえで協業にご協力いただけたなら、何の問題もなく完成させる事が出来るのです。
もちろん、それにはお互いに協力し合うという協業姿勢が不可欠なのは言うまでもありませんが・・・
そうして出来上がったのがこちらのキッチンです。
キッチン本体の扉にはアッシュ材を使用した天然木の扉「トルハムン」をご採用頂きました。アッシュ材は時間と共に美しさが増す天然素材だから使い込むほどに色濃く艶が出る独特な魅力がある素材です。木目の節が比較的に真っすぐで平行的なのでラインがとてもキレイ、そのうえタモ材よりも白っぽくて明るいのでキッチンには最適なお色なのです。
当たり前ですが天然木なので二つとして同じ扉は存在しません。この不揃いな木目の節は人工的に造られた模造品には再現できない自然素材ならではの魅力です。
また、収納部分の扉には縦溝のラインが特徴的な扉「ヒッタルプ」をご採用頂きました。このヒッタルプ、よくよく近づいて見てみると溝の造りがWの文字になっていて、実は縦ラインが2本入っているんです。これがラインの陰影を浮かび上がる感じに見せているので印象深く見えるんだと思います。
こういった細工の一つ一つが温かみのあるカントリースタイルを演出する北欧デザインの魅力なのだとつくづく実感させられますね。
しかもこのオフホワイト色がアッシュ材の扉によく馴染んでいて、本当に素敵です。
フランク・ロイド・ライトが唱えた有機的建築
そんでもって、ぼくが何よりも魅力的に感じるのは窓から入る”木漏れ日”を背景にしたこの一枚!
なんとも贅沢なロケーションでしょうか?! これはまさにあのフランク・ロイド・ライトが唱えた有機的建築そのものじゃないですか?!
ぼくが以前ブログでライトの有機的建築についてを簡単にご紹介させて頂いているんでお時間のある時にでも是非ご覧ください。
もう何んというか言葉にならない程の感動がありましたよ。だってこんな縁側のある暮らしに憧れちゃうじゃないですか?! しかもね、この窓の向こうには沢があって、窓を開けると川のせせらぎが聞こえてくるんです。あげくにこの窓の前をリスやテン、タヌキやシカまでもが通り過ぎるってんだから、それはもう自然そのものですよ。
この景色、ぼくの知る限りでは定山渓にある厨翠山のロビーからの眺めに匹敵するロケーションってやつです。ご存知でしょうか? 第一寶亭留のすぐ近くにある”厨翠山”という名の温泉宿を
ステキ過ぎる温泉旅館「厨翠山」
実はつい先日、家族と定山渓温泉に行ってきたのですが、その時に宿泊した第一寶亭留の「厨翠山」があまりにも素敵な有機的建築だったので、せっかくなのでこの場を借りてご紹介させていただきたいと思います。
このお宿、地上2階地下1階建てで建物はそれほど大きくなく、ホテルと言うよりも旅館といった感じなんですけれども、中学生以上の大人しか泊まる事が出来ないうえに部屋数も14部屋しかなく、とにかく静かな旅館なんです。
中に入って先ず驚いたのは札幌軟石で造られた石のテーブル?のようなソファー?のようなカウンター。他にも地元原産の札幌軟石をふんだんに使った内装の装飾がとにかく凄いです。石好きのぼくにはたまらない空間でした。
さらにその先に進んで行くと大きな窓に映る紅葉の大パノラマが!!
お庭が見渡せてステキなロビーでしょ!ぼくにとってこれ以上はないご褒美ですよ。そのうえお部屋に向かう途中のフロアにも外を眺めるための窓とソファーが至るところ置いてあるんですね。これはもうライトが唱えた有機的建築を体現した宿泊施設だと言って間違いないと思います。まさに建物とお庭が一体となっています。
もちろんお部屋の中でも椅子は窓に向かって置いてます。ここまで徹底して外を見せるお宿、ぼくは初めてです。
そしてなんと言ってもこの宿一番の魅力は美味しいお料理の数々です! めったにお目にかかれないようなキャビアやフォアグラもさることながら、それぞれの料理に添えられる世界中のお塩が無茶苦茶美味いんです。
食べるに夢中でお料理の写真は一部しか写していないので全部をご紹介出来ないのでが残念ですか、とにかく美味しい料理が数々のお塩と共に次から次へと出来きます。
しかもそれぞれの器がキレイで美しいんですよね。
さらにこのカウンターの中で料理人さん達が目の前で調理してくれる様はそりゃ凄い迫力でした。さながらキッチンスタジアムのように5人ほどの料理人さんが手際よくお料理を仕上げて行きます。
こんな感じに美味しいお料理に舌鼓を打った後は定山渓の温泉にゆっくりと浸かって日頃の疲れをいやし、最後はお洒落なラウンジで乾杯!
なんとこのラウンジ、生ビールや日本酒、カクテルなども置いてあって、しかもそれらが全て無料の飲み放題!ちゃんとおつまみセットやお夜食としてのお稲荷さんまで用意されていました。ちなみにお部屋の冷蔵庫にもビールやソフトドリンクがびっしりと収納されており、もちろんそれらも全て無料。
いやはや、なんという天国!
朝食までもが凄まじく美味しい。特にお味噌汁が絶品でした。
使っているお水は南区豊滝の湧水「龍神の水」に利尻昆布でとったお出し。そのお出しにミネラルを多く含んで口当たりがまろやかな稚内産「宗谷の塩」を一つまみだけ加えてお吸い物のように頂きます。二杯目はそれにお味噌を加えて、最後にお好みで手作りの豆腐と目の前で削ったばかりの追い鰹の香りと共にいただきます。
これだけの材料と手のくわえようなのだからそのおいしさは言うまでもない。
スウェーデンヒルズのキッチンリフォームをご紹介するつもりがいつの間にやら我が家の観楓会のお話しになちゃましたね(;^_^A でもさ、なんか同じだと思いませんか?! 自然の中で暮らすスウェーデンヒルズのオープンキッチンと景色とお料理が売りの”厨翠山”
どちらも自然と建築物が一体となって調和する世界がとても素敵でしたね。どちらも是非参考にして下さい。
それではまた。
あ、そうそう今回ご紹介させて頂いたお宿の名前「くりやすいざん」と読むらしいです。読めました?