天然石の硬さ?!

天然石

今週は天然石のアプローチ

先週のピンコロ花壇に続いて今週はいよいよアプローチや小径の天然石を敷く作業に入りました。お客様も興味深々で作業を眺めていらして程よい緊張感の中での作業となってましたがさすがはベテラン職人!黙々と石のパズルを組み上げていきます。

石の硬さって?!

さて、今日は現場の近隣の方より「石の硬さ」についてご質問を頂きましたのでチョットだけ説明しちゃいます。

ご質問の内容は「御影石が一番硬いの?」との事でした。御影石とは一般的に花崗岩のことで兵庫県の住吉御影町で産出されていた事から日本では花崗岩のことを御影石と呼ぶようになったそうなのです。この花崗岩(カコウガン)は火成岩の一種でマグマが冷えて固まった岩石の一種なんです。その成分は石英、長石、雲母で構成されています。肝心な硬さについては鉱物の硬さを表すモース硬度計で表すと石英(7)、長石(6)、雲母(2.5)で一番軟らかい雲母の構成比が低いのでトータルすると花崗岩の硬さは6.5と言われています。で今回のお客様のアプローチに敷いているコバクォーツ(石英石)の硬度は7なので結論を言うと御影石よりも石英石の方が硬いのでした。まあ、若干なのでほとんど差がない訳ですけど・・・

ダイヤモンドも叩けば割れる

ちなみにこのモース硬度は鉱物の中で最も硬いダイヤモンを10として表していて大理石が3、コンクリートなどは3~4となってます。但し、これは摩擦や引掻きに対する硬さを表している数値で割れにくさを表す靭性(じんせい)とは別なので硬いと言ってもハンマーで叩けば割れてしまいますから間違っても試さないで下さいね。参考までに靭性の数値はダイヤモンドと石英石が同じ7.5でヒスイが8ですからヒスイの方が割れにくいと言うことになりますね。つまりダイヤモンドもハンマーで叩けば割れるんです。

板状節理(バンジョウセツリ)?

それにしてもこんな硬い天然の石をどうやって板状に割っているのかなぁ?と疑問に思ったので調べてみました。まあ、そんな事を疑問に思うのはぼくだけかも知れませんがここまで読んでくれたアナタ様!せっかくなので最後まで読んで下さい。ぼくたち外構業者がアプローチなどに敷いている天然石の乱形は薄く割っているのではなくてもともと板状に積み重なっている石を剥がしているだけなんです。これは板状節理と言う現象でマグマが地面に流れてきて冷えて固まってさらにその上にマグマが流れてきて、また冷えて固まるこれを繰り返すことで板状の石が積み重なっていくワケですね。これを剥がした石をぼくたちはアプローチに敷いているのでした。う~ん、なんだかよくワカラナイ話しになってきた。それはそうと、今回のお客様にはブラジル産クォーツ(石英)の乱形を貼ったアプローチと桂林(中国産石英)の方形を貼った小径を造ります。これがもう、楽しみで楽しみで(o>ω<o)

あ・と・が・き

今日はブログを書いていて、ふと実の兄を思い出しました。ぼくの兄は地質調査を生業としていて年中、山にこもって地面を掘って資源探査をしている人なんですが、こんな記事を書いているのを見たら「説明が足りない!」とか「例えが悪い!」とかものすごく小言を言われそうだなぁ。

天然石桂林の方形ブラック

中国産天然石桂林

桂林はこんな感じで貼っちゃいます!

M.TOMIYAMA

どういうワケか右と左の足の長さが2cmも違うんです。おまけに靴のサイズも左右で違うんです。これって一体どうやってそうなっちゃったんだろう( ^ω^)・・・

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