知らなきゃ怖いブロック塀のあれコレ
衝撃だったブロック塀の倒壊
原因は老朽化と鉄筋の不足によるものです。その強度や断熱性能、施工性の良さで戦後の復興期、コンクリートブロックを使った住宅やビルの間仕切壁に用いられたりと大きく注目を浴び、盛んに工事が行われました。当時はあまりの人気ぶりに人手が不足ししまいには鉄筋を省略する手抜き職人まで登場する始末で工事不良によるトラブルも多く発生したようです。
意外と知らないブロックの品種
ブロックは使う用途によってたくさんの種類があります。塀の主な材料に用いられるのは8(A)や12(B)、16(C)など強度を表す記号で呼ばれている物です。ブロック工業会ではブロック塀に用いる材料は12(B)か16(C)を使うよう求めていますが一般的には8(A)が使われている事が多いのです。もちろん8(A)を使ったからと言ってスグに問題が出る訳ではないのですが耐久性に差が出るのは周知の事実でしょう。
地面に埋まる部分には型枠ブロックを
これは型枠ブロックと言って強度を高める為にコンクリートを流し込んで使います。圧縮強さも16(N/m㎡)以上と8(A)や12(B)よりも高い強度に作られています。片側でも地中に埋まる部分にはこの型枠ブロックを用いています。吸水率が10%以下と型枠ブロックは水はけの悪い場所でも埋めることが出来るのです。8(A)の吸水率は40%以下、12(B)でも30%以下ですから型枠ブロックの吸水率は低く作られているのがわかりますね。このように使う場所でもブロックの種類が変わってくるのです。もちろん当社で施工するブロック塀は型枠ブロックや12(B)を使っています。
色でわかる型枠ブロック
こちらのお客様からは古いフェンスを解体してブロック塀の工事をご依頼頂きました。
これは掘った土を埋め戻す前の写真ですが真ん中くらいでブロックの色が変わっているのがおわかりでしょうか?!残念ながら8(A)と12(B)を見分ける事は難しいですが普通ブロックと型枠ブロックの見分けは簡単です。