土間コンの塩害にはドライテックが有効?!
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
最近、ドライテックのお問い合わせがとても増えてきた気がするんですが何故それほど人気を集めるのか気になってお客様に伺ってみたのです。そうすると以下のような回答が得られました。
- 水勾配をとらなくて良い
- 耐久年数
- 滑りにくい
- 施工期間の短さ
確かに水勾配が取れない場合は透水性舗装であるドライテックの真骨頂ともいうべき利点ですよね。とはいえ、水勾配すらとれない状況ってそれほど多くはないかと。次に耐久性については確かにアスファルトよりは強いかと思いますが無筋のドライテックよりは鉄筋なり、ワイヤーメッシュなりの配筋を施した通常の土間コンクリートの方が優れていますし、その方がお安く済むのでたいしたアドバンテージではないでしょう。滑りにくさは刷毛引き仕上げと大差はありません。施工期間の短さは確かにその通りですが、それよりもむしろ養生期間の短さの方が利点が大きいような気がします。
- 養生期間が短い
これは本当に圧倒的に有利ですね。普通の土間コンクリートは施工後7日から10日ほど養生期間が必要となるため、その間は駐車が不可能となりますから別な駐車場所を確保する必要が生じますから、それを考えると確かに有利です。ただ、だからといって十万単位でコストアップするほどの利点では無い気がするんですよね。その間、有料の駐車場を借りたってそこまでの費用は掛かりませんし。
逆に骨材がポロポロと剥がれるデメリットもあるので、値段が高い割りにそれほど優れた舗装材では無い気がするのですが、さすがにそれは言い過ぎかな?!
でも、ちょっと待ってください。そういえばありましたよ!ドライテックがとても有効なメリットが
多くなった融雪剤の影響と思われるコンクリートの塩害
実は昨年から融雪剤の影響と思われる塩害が急激に増えてきているのをご存知でしょうか?! 塩害によって表面が剥離するスケーリングという症状がこちら
このスケーリングは港の防波堤などでよく見られる症状で塩分が凍り付く際に発生する塩害と凍害の複合劣化となります。今までもガレージなどの室内で見られた症状なのですが、これが昨年より急に市内各所で屋外の駐車場で多く見られるようになってきました。当社のお客様でも10件近くが被害にあわれていらっしゃいます。
ただ、これの厄介なことは原因の特定が難しい事なのです。舗装面が凍り付くのを嫌がって自分で融雪剤を撒く方もいらっしゃるし、高速道路でも頻繁に撒かれています。そのうえ最近では市の除雪方法が変わって市道にも多く散布されるようになってきています。そのうちのどれが直接的な原因となったのかを特定するのはほぼほぼ無理かと思います。したがって泣き寝入りせざるを得ないのが現状なのです。
じっさい、スーパーの屋上やガソリンスタンドの舗装面も同じような状態になっているのを良く見かけますし、やもうえない部分なのかもしれませんが施工後1年や2年でこの状態ではさすがに悲しすぎますよね。そこで期待されるのが「ドライテック」!
雪解け水に塩分が混じって、それが凍り付く際にスケーリングが発生するのは前述の通りですがドライテックの場合は透水性なのでそもそも水たまりが発生しません。だからスケーリングの心配が不要なのです。これなら少々高くてもドライテックにする価値は十分にあるでしょう。
ただし、そもそも日当たりの良い舗装面は水溜まりが発生しにくく、乾燥しやすいのでそういった場所ではスケーリングが確認されていません。また、塩分を水で洗い流す事でスケーリングを予防する方法もありますのでわざわざ値段が高いドライテックを選ぶ必要はないかも知れない。それに骨材がポロポロと剥がれる透水性ならではのデメリットもありますので手放しで喜んではいられません。何事も短所と長所を考えてご自身にあった舗装材を選ばれることを強くお勧めします。
あとがき
そんなワケで今日は塩害によるコンクリートの被害とドライテックの有効性についてをご紹介させて頂きましたがいかがでしたでしょうか?!そんな被害があったのか?!と驚かれましたか?
実はうち、ドライテックのメーカーさんHPに対応店として名を連ねておきながら今までその販売を躊躇って保留にしてきたんですが昨年から急に増えだした塩害の対応でかなり苦労しまして、悩んだ挙句にドライテックの販売を始める事にしたのです。値段も高いし、デメリットもあるので全部が全部とはならないとは思いますが北向きや東向きなどの駐車場の舗装では積極的にご提案していこうかと考えております。興味がございましたらお気軽にご相談ください。
ぼくは都合の良いメリットばかりを強調するのも。否定的になんでもかんでもデメリットばかりを強調するのもフェアじゃないと思うんですよ。というか、うちも含めてどこの業者も基本自分都合で情報を発信しますから出来るだけぼくはメリットと一緒にデメリットもお伝えするように心がけております。
それではまた。