自分で出来る!人工芝の簡単な敷き方をご紹介します。

いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
2025年4月から酒類や飲料から家電や建材まで、さまざまな分野で値上げが発表されていますよね。ビールやワインなどは5~17%程度、お菓子類に至っては最大で45%もの値上りとなるようです。
帝国データバンクの調べによると食料主要195社が2024年度に値上げされた品目1,596品目だったのに対して、今年はすでに3,933品目の値上げが発表されているそうなので、今年はまさに値上げラッシュと言っても良いくらいです。
もちろん外構工事に使用する材料や製品などもあれやこれやと値上がりが予定されています。たとえばコンクリートの元になる生コン価格は昨年の3割アップ。その生コンで造られたコンクリート2次製品、つまりインターロッキングやL形ブロックなども2割アップがすでに発表されています。原材料の生コンが3割アップに対して、生コンを元に造られた2次製品が2割アップで済んでいるのは製造各社さんが頑張ってくれている証拠なんだろうけど、それにしても上がり過ぎです。
そんな物価高を受けて、昨年から増えているのが人工芝を自分で敷く、いわゆるDIYで敷かれる方が増えているんです。とは言っても流石に地面を平らに均すのは機材が必要だし、技術も必要なので我々業者が地面を均した上に防草シートを敷くところまでをやって、その上にご自身で人工芝を敷かれる方が増えているんです。
そこで今日は人工芝の敷き方をご案内させて頂きたいと思います。ぜひ参考にしてください。ではまず、人工芝の選び方からご案内させて頂きます!

人工芝は軽くて小割のモノを選びましょう!
じつは人工芝って、めっちゃ重いって知ってました?! モノによっては20~30kgもあるんですよ。しかも大きいからホームセンターで買ってもトラックを借りないと自家用車では家まで運べないんです。
それに出来るだけ目地を少なくしたいからって、大きなサイズを選ばれる方がいらっしゃるのですが運ぶ際に大変なので、その点は注意が必要です。
また、人工芝の種類もピンキリなのですが重いと作業も大変なので出来るだけ軽量なタイプがおススメです。ただし、軽さだけで選ぶとクッション性がまるで無いペラペラな芝を選んじゃうので、そこは軽いけどフカフカな芝を選ぶように気をつけてくださいね。
最近では1m単位で小割のサイズも豊富に揃った商品が増えているので、割付をしっかりと考えて商品を買うようにすると良いかもしれませんね。
たとえば楽天市場などでは縦横のサイズを1m単位で注文する事が出来るので、しっかり割付を考えた上で複数に分けて注文するのもアリですよ。こんな感じで

ここ数年、円安が進んだ影響もあって人工芝の国産化がどんどん進んでいて、そのおかげで多種多様なサイズが販売され始めていますので、出来るだけカットする幅を少なくしたり、重量を軽くする事で作業性を高めたりと、工夫しだいで芝敷きを簡単にする事が可能になっています。
人口芝の割付図を描いてみましょう!
大きなサイズをカットして使うにしても、小割のサイズを複数枚買って使うにしても、しっかりと割付図を描いて計算した方が間違いがありません。
たとえばこんな風に

また、人工芝にも芝目があるので敷く方向には注意が必要です。間違ってもバラバラな方向には敷かないように気をつけてください。これを間違えると光の反射角がバラバラに取っ散らかるから、見た目が大変なことに。

人工芝の端っこは切り落として敷きましょう
人工芝のつなぎ目をキレイに仕上げる為には人工芝の端っこ、つまり両サイドを切り落としてしまう事が結構だいじです。芝はロール状に巻かれているため、どうしても糸がほつれて荒れています。なので、もったいないと思わずに思い切って、2cmくらい切り落としてしまうのがキレイに見せるポイントになります。

固定はU字ピンを使いましょう
芝を敷く際はU字ピンを使って固定しましょう。間隔は50cmくらいが丁度いいです。
接着剤はなるべく使わない方が良いですね。理由は人工芝はプラスチックだから、熱収縮で伸び縮みするので接着剤を使うと外れてしまう事があるからです。端に行くほど収縮率が上がって行くから、もし使うなら出来るだけセンターの位置に塗るようにしましょうね。
あと、接着剤を団子にして塗ると固まったときに足裏に当たって痛いので出来るだけ薄く塗るようにしてください。

あとがき
円安が進んだ影響もあるし、世界的なインフレで物価が上がった、というかお金の価値が下がったせいで外構工事もずいぶんと高いモノになってしまいました。数年前なら200万円もあれば造れた内容も今年に入ってからは300万円ちかくも掛かっている状況です。
そんな状況であれば人工芝くらいDIYでやっちゃおうか!ってなるのも自然な流れなんでしょうね。とはいえ、言うほど簡単な作業じゃないんですよ。ベテランの外構職人でもうまく人工芝が敷けない人も結構いるくらいです。
もちろん器用な方であれば造作もない事でしょうし、そうじゃない方にとってはとても大変なこと。にもかかわらず、どうも最近は安易に人工芝のDIYをおススメする業者が多い気がしてなりません。
DIYをお考えの方々にとって、この記事が少しでも役に立つ事を願いつつ、早く景気が回復して、人工芝は面倒だから業者に頼もうよ!って皆さんが言える世の中になると良いなって願って已みません。
それではまた。
