激安にはご注意ください。
きょう国道を直進しているときに脇道からタクシーが物凄いスピードで一時停止もせずに国道に進入してきました、しかもこっちをまるで見ていません。このままじゃヤバイと身構えた瞬間にタクシーが急ブレーキ!車両は停止線を完全にお尻まで超えていましたが何とかぶつからずに済みました(ふう
よく見ると運転手さんはかなりの高齢(間違いなく70歳は超えてます)超高齢化社会、車の運転も楽じゃありません。
尊い命が犠牲に・・・
話しは変わりますが先日、長野のスキーバス転落事故で14名もの尊い若者の命が犠牲になりました。数年前のことですが同じように2012年には関越自動車道においてバスの運転手による居眠りが原因で高速バスが事故を起こし、その後高速バスが禁止されたり法規制が強化されていたはずなのに・・・
さらに激しくなった価格競争
関越道の居眠り事故が起きた当時は運転手が一人で夜中に休憩無しで数百キロ運転するのが当たり前でいつ事故が起きてもおかしくない状況だったそうです。あの事故を受けて2013年に格安高速バスが廃止され、全てが乗合の高速路線バスに一本化されたワケですがどうもそれが皮肉にも価格競争が激しくなってしまった原因になったようなのです。つまり以前は大手の路線バスが独占していたところに新興や規模の小さいバス会社が路線バスに参入してきたが故にますます価格競争が激しくなってしまったと言う訳です。
価格競争の果てに
バスの経費で大きな割合を占めるのは言うまでもなく人件費です。もちろんドライバーの人件費をもさる事ながら、それを監督する管理者や車両整備などのスタッフなども当然ギリギリまで減らされます。コストを抑えるためには人件費をいかに低く抑えるかがとても重要なワケですから当然のように安全性も同時に犠牲にされてしまった事になるのです。給料が安いのに寝ずに運転させられるんじゃ若いドライバーは集まってこない、だから65歳のドライバーが深夜に長距離を運転していたのでしょう、その結果があの事故です。未来ある若者の命を犠牲にして
ココイチの廃棄カツもそうですが激安で販売する為には安全性なんて言葉はどこにも見当たりません。
安い事はいい事だけれど激安は疑ってみよう
ぼくも会社を営むうえで他社よりも安く、しかも激安で販売できればどんなに営業が楽かしれません。でも外構工事もバス会社と同じように経費の多くは人件費です。そこを極端に減らしてしまうと優秀な職人さんは集まって来ないし、たとえ優秀な職人でも給料を下げると良い仕事はしてくれません。だから激安店と言われるところは工事をどれだけ短期間で終わらせるかが価格の勝負どころとなるのです。つまり本来は3日掛かるところを2日や1日半で終わらせたりするんです。しかも今度は品質を犠牲にして。そもそも外構屋なんてそんなに儲かりません!儲かるならもっと業者が増えているし大手建設会社がほっときません。なのに激安なんて・・・材料をケチってるか工事の品質を下げているかしか無いじゃないですか?! 逆に高すぎるのも問題です、その場合は積算が適当かそもそも利益率が高い設定になっているのかですから。どんなモノも適正価格が大事です。
儲けたいのではなく、喜んで頂きたい
カッコつけるつもりはありませんが僕は儲けたくて仕事しているワケではありません。そもそも儲けたかったら外構屋なんてやってません。カッコイィ外構や可愛いエクステリアを作るのが楽しいし好きだから、そしてその家の方に喜んで欲しい、だからやっているんです。その為に品質は絶対に落とせません! 高い価格でも売れません! だからウチは儲かりません。それで良いんです。
ウチもときどき激安で請けたりする事がありますが当社の在庫処分とか問屋さんやメーカーさんのご協力だったりと、そのときどきに理由があるので激安の全てが悪いワケではありません、要はなぜ?安いのかが重要なんです。みなさま安すぎにはご注意くださいませ。