ブロック塀をカッコ良く見せたい

いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
このところ、めっきり塀を建てるお客様が減ってしまって寂しい限りなんです。
20~30年前の住宅地では今でも当たり前のように塀が立ち並んでいるのですが新しい住宅地では全くと言って良いほど、塀を見かけなくなってしまいました。
それどころか、他の家には塀が無いのに自分のところだけ塀が建っているのは何だか目立ってしまうから嫌だとか、言い始める方もいたりして、外構業者としてはこれ程に悲しいことはない。
塀で囲われる安心感を思い出して欲しい!

これだけ物価高が進むと塀に予算を廻せないという理由も良くわかるのですが実際に塀で囲われる家に住むとその良さは本当に良く分かります。
囲われる安心感は経験してみると良くわかる。
というかご実家でのことを思い出してみて下さい!
ね、やっぱり塀があると良いですよねぇ♪
世の中にはカッコいい塀がいくつもあるんです!
塀があると住宅の外観もグンと良くなるんですよね。
まあそれは世界中どの国でも同じだと思うんですけど、有ると無いではまるで違うし、いろいろな種類の塀があるから好みで選べるんです。例えばこんな感じにレンガを使った塀とか


コンクリートで造った塀にアルミのフェンスを乗せたりとか

塀の表面に天然石を貼ったりとか

こんなデザイン性のある化粧ブロックも多種多様にあったりするんです!

普通のブロックだって、上にお洒落なフェンスを乗せるだけでぜんぜんカッコいい囲いが出来ちゃうんです!

エクスリーフの施工例だけでも、こんなに素敵な塀がたくさんあるのに、どうして塀が世の中から消えて行きそうだと思いますか?
長引く不況で塀が姿を消していく
塀がある暮らしが理想的なのは誰も否定しないと思うのですが、ではなぜ塀が減っているのでしょうか?!それは長引く不況の影響で間違いないでしょう。この30年近く、日本の実質賃金はほとんど上がっていません。むしろ増税の影響で手取りは下がっているくらいです。
なのに物価はどんどん上がって行き、ここ数年の円安で一気に不況が加速してしまっています。
この春から生コンの価格なんて3割アップですよ!塀の材料となる生コンがそんだけ上がって、生コンで造られているブロック類も軒並み値上がりで、もうこうなったらますます塀が姿を消していくしかない?! 日本が貧乏になっていくのを黙って見ているしかないんですか?
低コストでもカッコいいウマ目地で塀を造ろう!
さすがにこれだけ建築費が爆上がりして、そのうえ土地代も高騰。あげくに金利まで上昇しているとなれば、どんなにカッコいい化粧ブロックやコンクリート塀が欲しくても、そうそう手を出せない。とは言っても普通のブロック塀じゃ満足できない。そんな方に気に入って頂ける塀はないだろうか?って、ここ数日は頭を悩ませていたのですが、そんな時にふとスマホの画面に表示された家族写真をみてヒラメキました!
その写真がこちら

ここはブルーノマーズが度々目撃されていると言うオアフ島のラニカイビーチへ続く住宅地の路地なんですけどね、見てくださいこのブロック塀。日本のブロックと同じサイズのブロックが使われているのですが、なんか違うと思いませんか?! ここだけじゃなくて、ハワイのあちらこちらで良く目にするブロック塀、というか世界中で良くみるブロック塀が日本のそれとは少し違って見えて、なんかちょっとカッコいいんです。例えばこんな感じに



職業柄、ぼくは旅行に行くと国内だろが海外だろうが、その地の外構に目が行ってしまって、方々で写真を撮りまくっているのですが特にハワイのブロック塀はなんだかちょっとカッコいい。その理由に気が付いた方は凄い!たぶん外構工事を一生懸命に調べて画像を見まくった方でしょうねぇ。大したものです。
ちなみに次の画像がつい先ほど積みあがったばかりのブロック塀です。
見比べてみると違いが分かります。

そうです!日本とハワイではブロックの積み方が違うんです。もちろん日本でもハワイと同じ積み方をされる方も少なからずいらっしゃいますが、あちらハワイでは日本のように積んでいるのは見たことがありません。
その理由はおそらくですが手間が掛かるからでしょうね。日本人は見た目のデザインよりも工数が減って、効率よく造れる積み方、いわゆるイモ目地を好むからなんだと思います。
対して、ハワイの方々はたとえブロック塀でもより見た目が良く見える積み方。いわゆるウマ目地を好んで使うのだと思うのです。なんか面白いですよね、同じブロック塀でも国によって積み方が違うなんて。
化粧ブロックが欲しいけれど、予算の都合で普通のブロックでしか塀を造れないとお困りのアナタ。ぜひこのウマ目地をご検討下さい。おそらく周りにはこのウマ目地で積んだブロック塀は無いと思いますから。
あとがき
それにしても、このままだと本当に日本の住宅街から塀が消えてしまいそうで不安です。それでなくてもブロック職人さんが高齢化でどんどん人数が減っているのに需要すら無くなったらもう絶滅するしか道は無い。
失われた30年とは良く言ったモノです。日本の実質賃金はほとんど横ばいで全く増えていないのに対して、仕事の効率化はどんどん進んで生産性は30年で3割もアップしているんです。つまり、企業の収益率はそれだけ良くなっているということなんですが、なのに働く人たちにはそれが反映されていない。こんなの日本くらいって知ってました?
アメリカやヨーロッパ、もちろん中国をはじめとするアジアでも、生産性があがった分はちゃんと働く人々にも分配されているから物価も上がっているけど、ちゃんと所得も上がっているんです。
なのに日本に限ってはその利益が株主(半分は外国人)と経営者にしか分配されず、残りは余剰金として内部に積みあがっているだけ。そりゃもちろん個人的には皆さん年齢と共に所得は増えていますよ。でもそれって、会社の人件費全体でみると増えていないんです。だって給料の高い人が定年で居なくなって、代わりに給料が低い新入社員が入ってくるんだから、その会社が払い出している人件費の総額は変わらないって事です。
効率化で増えた利益はちゃんと働いている人々にも分配してくれないと、このままだと諸外国との差が開く一方で本当に誰も塀なんて造れなくなってしまうじゃないですか?!
これはもうね、政治の力で変えていくしかないでしょう。
少なくとも減税を言わない政治家に投票しちゃいけませんよー本当に。
投票にすら行かないなんてもっての外ですよ。
なんで塀も立てられないお家が増えたんですか?
ぼくたち庶民がサボってきたんですか?