アスファルト舗装の下に防草シートは必要?不要?
いつもご覧いただきありがとうございます。富山です。
最近はアスファルト舗装の下に防草シートを敷くのを標準にしている外構業者が増えてきた感じがしますね。とくにハウスメーカーさんの提携業者に多い気がします。
それだけ雑草のトラブルが絶えないって事なのでしょうね。
それもそのはず、提携業者さんの提案プランって、お家の前を全面的にアスファルトで真っ黒に舗装する感じじゃないですか?!そりゃあ雑草が生える確率が上がるってもんですよ。
とはいえ、アスファルトから雑草が生えてくる確率はそれほど高くないので無条件にそれを必須するのはこの物価高な今の時代には少々勿体ない気がして、ぼくは必要だと思う場合にしか提案していない。ちなみにぼくの感覚では発生率は5%くらいかなぁ。まあそんなもんです。
ところが、駐車場以外の場所にアスファルト舗装を施すと、その確率が一気に跳ね上がるから困ったものです。そのあたりの理由も含めて、今日はなぜアスファルト舗装に雑草が生えてくるのかをご案内させて頂きます。
アスファルトから雑草が生える理由その1
正直なところ、アスファルトから雑草が生えてくる理由は2つしかないと思っている。
そのうちの1つが地中深くに残っていたスギナの種子が発芽してアスファルトを突き破って出てくるパターン。提携業者の多くが防草シートを必須にする理由がコレ。
なんと、スギナの種子は地中50~60cmよりも下に残っている事が多くて、舗装路盤よりももっと深いところにあるため工事でそれを除去する事は出来ない。やろうと思えば出来るがコストが見合わないため誰もしない。
挙げ句、スギナに限っては一年近くも地中で生存可能なうえ、発芽した後も光合成しないでもグングン伸びてくる。しかも葉先が尖っているためアスファルトを容易に破ってしまう本当に厄介な雑草なのです。
それがコレ!
なんか見た事ありませんか?
これに関しては冒頭で申し上げた通りに、アスファルトの下に防草シートを敷く事で防ぐことが出来るため、特に舗装前に雑草がボウボウ生えていたような空き地だった場合はコストを掛けてでも防草シートを地中に敷いていた方が良いかもしれません。
ただし、建替えだとかで今までも建物が建っていた場所などではこのような生え方はまず無いので何でもかんでも敷くのは無駄遣いに違いない。しかも、最初はちょこっとだけ芽が顔をだして光合成を行い、そこから勢いを付けて成長するため、小まめにチェックして芽を枯らしてあげれば、それで済むのだから防草シートは大袈裟じゃないかとぼくは思ったりする。
しかも、これが発生するのはせいぜい舗装後半年から1年程度までで、それ以降は地中から生えてくる事はなくなるので気を付けるのもその程度の期間で良いのです。でも、放置するとどんどん勢力を増して、スギナの場合は横に横に伸びて行くため、その範囲もどんどん広がっていく事を考えると、初期状態で除去する自信が無い方は例え外構業者から勧められなくても自分から防草シートを敷く事を希望される事をおススメしたい。
アスファルトから雑草が生える理由その2
もう一つのパターンは種子が舗装の表面に付着して、それが発芽する場合です。たぶんこれが一番多い気がします。
とくに車や人の移動が少ない場所によく起こる発生パターンですが、逆に言えば毎日のように人や車が出入りする場所では起きにくいため、使いもしない場所を雑草対策とか言って、あちらこちらもアスファルトで舗装するような無謀な事をしなければそれほど心配はしなくて良いパターンです。
空気や水の動きで種子は飛ばされる
じゃあ、なぜ出入りが多いところでは生えずらいのか?と、言えばそれはフワフワと飛んできた種子が固着しにくい為ですね。人や車が動くと空気も動くため、種子が飛ばされていくってこと。だから、定期的に水で舗装を洗い流してあげることで予防する事も可能なんです。たったそれだけの理由。簡単でしょ!
あとは舗装の亀裂やクボミには固着しやすいのでアスファルトも古くなったら生えやすいので、より小まめな清掃を心がけましょうね!
空いた敷地にアスファルトを敷くのは雑草対策じゃない
こちらの画像を見ても分かるように、あまり空気が動かないところは雑草が生えてくる事になるので要注意です。こちらの方は来客駐車場として、ここも舗装されたのですがご覧の通りです。掃除で予防も可能だったハズですが普段は目に入らない場所だとついついこうなってしまいます。
時おり、雑草対策として家の周りをグルっとアスファルトで舗装したいと言われるお客様がご相談にお見えになります。たいていの業者は何も言わずに施工されるんだと思いますがぼくはキッパリとお断りさせて頂いています。理由はもうお分かりですよね。しかも、住宅の犬走りは十分な転圧作業が難しいため、早い時期に亀裂が入るし、住宅の熱で緩むためただでさえ雑草の天国に化してしまうので、それが分かっていながら易々とお請けすることなんて出来ないのです。
街を歩きながら、そのような舗装を見ると残念で仕方がありませんが今日このブログをご覧いただいた方はけっしてそのような愚行はされないと期待して止みません。
そんな感じで今日はアスファルトに生える雑草のお話しでした。
多くの方にご理解いただきたくて、少々言葉がキツクなってしまいましたがお許しくださいね。
それではまた。





















































