[学名]Rhododendron sp.
[分類]ツツジ科 ツツジ属
[樹高]1~3m
[開花期]4~6月
[繁殖方法]実生、さし木、取り木
[原産国]日本、北米など
[植え付け]市販されているポット苗には容器の中で根が密集(ルーピング)しているものがあり、根巻き苗では粘性の高い土で固めているものがあるので、いずれも少しほぐしてから植え付けます。芽吹き前に行うと弱らずに済みます。
[施肥]追肥は他の一般花木に比べチッ素分はやや控えめ、リン酸分を少し多めに与えます。ただし肥料過多は根を傷める原因になるので、わからなければ数回に分け少しずつ与えるのが無難です。
[管理]剪定はおおむね開花後1~2カ月以内に行い、それ以降は大きく乱れた枝などを整理する程度とします。葉の裏の潜み吸汁するグンバイムシ、ハダニが発生することがあるので、裏面への散水、専用殺虫剤の散布をします。
ツツジ属は主にアジア、北米に広く分布し、本来性としては最も多い約800種、日本には40種あります。特に日本では古来より品種改良が盛んに行われ、低木性花木の代表的存在。常緑性のシャクナゲを除けば刈り込みも容易でコンパクトにまとめやすく、北海道でも多くの種類を楽しむことができます。なお、ドウダンツツジなどをツツジ類(あくまでも便宜的な区分)に含めるかどうかは特に決まりはありません。5月初めに開花するエゾムラサキツツジから始まり、下旬には最も多くのツツジが咲き乱れ、7月初めのジャクナゲ類まで長い期間にわたって次々と庭を彩ります。多くのツツジは日当たりよく、排水性と保水性に優れた土質と酸性土壌を好みます。そこで通気性を確保するために火山灰、ピートモス、有機質に富んだ堆肥などを庭土に混ぜ、土壌改良すると生育がよいでしょう。シャクナゲ、ヤマツツジなどは樹下、住宅の東側などの半日陰を好むので、植え付け当初、日差しの強い場所では根元にマルチングを施し乾燥から守ります。北海道でもエドムラサキツツジなど多くのツツジが自生しており、ヨドガワツツジなどは庭木としても親しまれています。