家を建てるなら知っておきたい高低差

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土留や区画のコンクリートは出来ていますか?!

先日、ある分譲地に新築されたお客様宅に現地調査に伺ったのですが後ろや左右の隣地との高低差が30~40cmほどもあるのに土留工事が一切行われていませんでした。
もちろん当社にて土留や擁壁工事を施工させていただく事もありますが建物を建てる前に土留を行う方が費用は圧倒的に安く済みます。
多くの分譲地は土留や区画のコンクリート擁壁の費用も分譲価格に含まれている場合が多いのですが安く販売するために土留が無い状態で販売している分譲地もあるので注意が必要です

土留工事は必要なのか?!

そもそも擁壁や土留は必要なのか?!
答えは「もちろん必要です!!」

理由は2つ
①隣地への配慮
雨が降って土が隣地に流れ込んだり最悪の場合は崩れて土砂が入り込みます
②土地の有効活用
法面(ノリメン)、つまり傾斜地は使いようのないデットスペースとなります。せっかくの土地ですから有効的に活用したいものです。

ニオイヒバ
土留めを兼用した花壇です。
スロープを兼ねた駐車場とアプローチの階段
スロープを兼ねた駐車場とアプローチの階段

急勾配な駐車場は危険です。

急な勾配のついた駐車場は非常に危険です。冬場に滑って転ぶこともあるかも知れないですよね。

高齢化社会ですから将来的に車椅子をお使いになる場合には車の乗り降りが大変になります。なんの説明もなく急勾配のついた舗装を行う業者さんも居るようですが事前にどの程度の傾斜になるのかは確認が必要です。出来れば駐車スペースは切り下げて傾斜を緩やかにして土留工事と階段やスロープなどを設けたいですね。

高低差の解消は先に済ませましょう。

お洒落な外構をと当社にお越し下さったのに土留や擁壁工事に予算が取られて何も出来なかった、なんて話しは珍しくありません。
分譲地を購入される場合は最初から土留や擁壁のある土地を選ぶか家を建てる前に工事を行う事をぼくはお勧めします。

30cm程度の高低差をL型ブロックで解消

【ワンポイントアドバイス】土留の高さはプラス15cmを

もし、建築前に土留を行う場合は建築業者さんお願いして地面より15cm程度、土留の天端を高くしてもらいましょう。分譲地での土留工事はほとんどが地面と同じ高さなのですが地面スレスレだと雨が降ると土が流れ出たり、せっかく敷いた砂利が流出します。それに後々、フェンスを設置する際には柱を腐らせない為に一段上げる必要があるのです。

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いろいろな解消方法があります。

高低差を活かすため土留ブロックで花壇を作っています。
また、高低差を活かすことでタテの空間を上手く使って立体的なお庭を表現できるので、より建物との一体感を生むことが出来るのです。

高低差も悪い事ばかりではないのでぜひ、参考にしてください。

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