庭木&草花のご紹介

ライラック

ライラック

[学名]Syringa vulgaris
[分類]モクセイ科 ハシドイ属
[樹高]4~6m
[開花期]5~6月
[繁殖方法]実生、さし木、接ぎ木、取り木など
[原産国]ヨーロッパ、中国、ヒマラヤなど
[植え付け]日当たり、風通しがよくて肥沃な場所を好みます、適応性も優れるので、少しくらいの悪い条件でも生育に問題ありません、腐植に富んだ土づくりをしておきます。
[施肥]植え付けてから2~3年は3要素がバランスよく入った配合肥料を春先と花後に少しずつ与えます。
[管理]定着するまでは花房を間引いたり、タネをつけないよう花がらを付け根から切り取るようにして、開花した枝の枯れ込みを防ぎます。
[病害虫]ハマキムシ、コガネムシ、うどんこ病。
日本にも自生するハシドイの仲間で、冷涼な夏を好みます。特にヨーロッパ原産のライラック(ウルガリス種)は気品のある円錐花序の花が高貴な香りを放つことから、昭和35年(1960年)の市民投票によって札幌のシンボル樹木に選ばれました。以降、お祭りも開催されるように、すっかり北海道を代表する花木として定着しましたが、中国にほとんどが自生する様々な原種や、欧米で作出された多くの園芸品種は残念ながらまだ普及していないのが現状です。色は青紫、紫、赤紫、桃、白、淡黄と多彩で八重咲き種もあります。
札幌にある北星学園(旧スミス女学校)の創立者であるサラ・C・スミスさんが1890年に故郷のニューヨークから持ち込み、以来公園の植樹や街路樹、また一般家庭の庭木として広く親しまれ植えられてきました。昭和35年からは札幌市の木に指定されると共に札幌の初夏の訪れを告げる街の木として毎年「さっぽろライラックまつり」が行われ70万人が訪れる一大イベントへと成長しています。ちなみにサラ・C・スミスが私財を投じて設立された北星学園は未だに世界中で愛読される「武士道」の著者である新渡戸稲造も教師陣に名を連ねている札幌で初めての女子教育機関だったようです。

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