[学名]Cotinus coggygria
[分類]ウルシ科 ハグマノキ属
[樹高]3~5m
[開花期]6~8月
[繁殖方法]実生、さし木
[原産国]ヨーロッパ南部、中国など
[植え付け]土質を選びませんが、水はけの悪い場所を嫌います。日当たりを好むとされていますが、大きな木の近くで半日陰となる場所でも花が大きく育っている例があります。
[施肥]チッ素分が多いと花つきが悪くなるのでリン酸、カリ分を主体に控えめに与えます。
[管理]過度な水やりはかえって株を弱らせるので、異常な乾燥がない限り控えます。主に葉を楽しむときは秋遅くか早春に株全体を低めに刈り込み、花を楽しむときは花後に半数くらいの枝を切り詰める程度にします。
花自体は目立ちませんが、その後に残る花序が綿あめのごとく羽毛状になり、煙が立ちこめたような姿になることに名前の由来があります。この色が種類によって異なりますが白ないし桜色帯びており、これを花と誤解している人が多いと思います。基本種の葉は緑色ですが紫葉、黄金葉の園芸品種があり、過度な大きさに剪定しながらカラーリーフプランツとして他の植物と組み合わせます。環境かよければ大きく育って3~5mにも育つのでシンボルツリーにすることも可能です。ただしウルシ科の樹木なので、肌の弱い方は稀にかぶれることもあるようです。また、ご覧の通りモクモクした姿なので選定が難しいのでプロに頼まれる方がよろしいでしょう。品種には枝先から葉の下へと変わるグラデーションが美しいグレースや赤紫色が美しいロイヤルパープル、緑色の葉とピンク色のスモークのコントラストが美しいピンクファー、樹高は低いけれど花付きや花持ちの良く、寄せ植え向きなヤングレディやリトルルビーなども人気があります。紅葉も綺麗なので意外と庭木としても活躍する樹木ですが活躍と言えば戦国最強とうたわれた甲斐の虎・武田信玄公が兜からモクモクとなびかせていた白い毛のような飾りもスモークツリーだったと言われています。