庭木&草花のご紹介

サルビア

サルビア

[学名]Salvia sp.
[分類]シソ科 アキギリ属(サルヴィア属)
[草丈]20~40cm(一年草)30~150cm(宿根草)
[開花期]6~9月
[繁殖方法]タネ播き、さし木
[原産国]温帯~熱帯と世界に広く分布
[タネ播き]スプレンデンス種などは高温(25℃前後)で発芽しやすいので、低温期(春)に播く場合は加温(最低でも20℃)が必要です。ファリナケア種やコッキネア種、宿根草種などは、15~20℃程度であれは発芽します。
[さし木]さし木でも容易にふやせる種類も多くあります。充実した枝を5cm程度に切り、火山礫などの清潔な用土を詰めた鉢などにさします。約20℃程度で管理してやると2~3週間で発根してきます。
[植え付け・施肥]日当たりのよい、肥沃な場所を好みます。一年草タイプは秋遅くまで次々と花を咲かせてくるので、肥料切れしないように緩効性の肥料と液肥を月に1~2回与えます。宿根草タイプは春、芽が伸びてきたら緩効性の肥料を与える程度でよいでしょう。
[管理]苗が小さい時にピンチをして分枝させ、株張りをよくすると初秋には見応えのある大株になり、たくさんの花を咲かせます。生育途中で花つきが悪くなれば、切り戻して新芽を吹かせればよいでしょう。
サルビアといえば、花壇や道路の植栽の根元を彩る、あの真っ赤なスプレンデンス種を思い出す人も多いでしょう。夏から秋にかけて、インパクトのある赤で、燃えるように華やかに花壇を彩ってくれます。そのスプレンデンス種にも、オレンジ、白、紫など花色が多彩になり、ブルーサルビアの名で親しまれているファリナケア種や赤い小花をつけるコッキネア種にも次々と新しい系統が生まれ、花壇苗(一年草)として広く利用されています。ですが原種には約900種近くあり、一年草だけでなく宿根草や亜低木まであります。花色は美しいスカイブルーや青紫、赤、オレンジ、黄色、ピンクなどの単色だけでなく上唇と下唇の色が違う2色花を持つ種もあるなど非常に多彩です。草姿も30cm程度うの矮性種から150cm以上にもなる大型種まであるほど変化に富み、園芸的利用価値の高い種類がたくさん含まれています。耐寒性のある宿根性種として、初夏~夏咲きとしてはネモロサ種・プラテンシス種・クラリーセージのスクラレア種などがあります。秋咲きには美しいスカイブルーの花をつけて咲くアズレア種もあります。耐寒性はありませんが、美しい花を持つものとしたは、高さ150cm以上の黄色の花を無数につけるマドレンシス種や茎の咲きに長さ30cmにもなる穂に赤紫のガクに白い花を咲かせるレウカンサ種などがあります。また薬用・料理用のハーブとして有名なセージとはコモンセージの名を持つオフィキナリス種のことで、花は青紫で黄斑や紫色などの葉を持つ園芸品種があります。

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