庭木&草花のご紹介

クレマチス

クレマチス

[学名]Clematis sp.
[分類]キンポウゲ科 センニンソウ属
[草丈]木立性40~120cm つる性150~400cm
[開花期]5~9月
[繁殖方法]さし木、タネ播き
[原産国]北半球に約300種
[さし木]種類により異なりますが9月ころに充実した枝を取り、火山礫などを詰めた育苗箱にさして新聞紙などで覆っておくと、約1カ月程度で容易に発根してきます。
[植え付け]日当たりがよく、水はけ・風通しのよい所に植えます。根が深く下に伸びるのでよく耕してから、腐葉土などを入れ、1~2節ほど土の中に埋まるように深植えにします。これにより新芽が土中から出やすくなります。株元が高温になるのを嫌いますので、マルチや一年草などを植えて株元を半日陰にしてやるとよいでしょう。
[施肥]春の芽出し期頃と開花後に緩効性のものを与えます。
[剪定]系統により適切な剪定を行います。花のつき方や開花時期により次の3つに大別され、それぞれ剪定の時期・方法が異なります。早咲きは弱剪定で、花後に花から1~2節下で切り、その後から伸びた枝に翌春花をつける一季咲きです。遅咲きは強剪定で、花後に株元から1~3節ほど残して切り続けると2~3番花を咲かせます。その年に伸びた枝は翌春までに枯れてしまうので秋には地際で刈り取ります。新旧両枝咲きは任意剪定で、花後に今年伸びた枝を半分程度(任意の長さで良い)切るとまた花をつける四季咲きです。
[管理]越冬の注意としては、枝が積雪より上になる場合は不織布で覆い、寒さから芽を保護してやりましょう(特にモンタナ系など)
中国原産のラヌギノサ種や日本原産のカザグルマなどを用い、19世紀ころから主に欧州で交雑され、現在では約2,500種類もの園芸品種があります。普通花弁はなく色づいて見えるのはガク片です。花色は紫、青、白、赤、桃、黄色などがあり単色だけでなく複色などもあり非常に多彩です。花形も平咲きや吊り鐘形、八重咲きなど多様で変化に富んでいます。大輪受け咲きなどの園芸品種だけでなく、原種の中には美しい花を持つものが多いのですが、常緑種など北国では越冬が難しい種類もあります。環境に適した種類を選んでやると手間がかからず、丈夫です。壁面を覆いつくすようにピンク色の花をつけて咲くモンタナ系などは、特に高温多湿に弱く、冷涼な気候を好むので、北国に向いています。開花特性や時期により大きく3つの系統に分類されています。早咲き(旧枝咲き)は前年に伸びた枝(前年枝)やその前年枝から1~4節伸ばして花をつける一季咲きタイプです(モンタナ系・アトラゲネ系〈旧マクロペタラ〉など)。遅咲き(新枝咲き)は地際や地中から新芽が伸び、その枝に花をつける四季咲きタイプです(インテグリフォリア系・ヴィチセラ系など)。新旧両枝咲きは前年伸びた枝から新芽を4~7節伸ばして一番花をつけ、2番花以降も4~7節伸ばして花を続けてつける四季咲きタイプです(遅咲き大輪系の園芸品種など)。

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