[学名]Iris x germanica
[分類]アヤメ科 アヤメ属
[草丈]70cm以上のもの
[開花期]5~6月
[繁殖方法]株分け
[原産地]交配種
[株分け・植え付け]株分けは花後なるべく早めに行います。根茎を手で折り取り、葉は約20cmに切り詰めてから、根茎の切り口を少し風乾させます。弱アルカリ性を好むため、花壇にあらかじめ石灰などを混ぜておきます。日当たりや水はけのよい所に、株間を20~30cm取り根茎が見え隠れする程度に浅く植えます。品種で差がありますが3~4年に1回は株分けを行うとよいでしょう。
[施肥]あまり必要としないので、植え付け時には元肥は入れず、花後にチッ素分の少ない肥料を少量施す程度でよいでしょう。
[管理など]冷涼で乾燥した場所を好み、高温多湿に弱いため、生育環境が適している北海道では極めて容易に育ちます。
ビアデッドアイリス(外花被にひげ状の突起がある)のうち、草丈が70cm以上になるものはトール・ビアデッドアイリスと呼ばれ日本ではジャーマンアイリスと呼んでいます。いくつかの野生種などが複雑に交配されてつくられた園芸品種で、現在では主に北米で改良され、膨大な数の園芸品種がつくられてきています。花には3つの直立した内花被(上弁)と、垂れ下がった3つの外花被(下弁)があり、白・黄・青紫・ピンク・濃赤褐色などの単色だけでなく、バイカラー(2色)もあり、多彩で美しいことからレインボーフラワー(虹の花)とも呼ばれています。