[学名]Hydrangea sp.
[分類]アジサイ科(ユキノシタ科) アジサイ属
[樹高]1~1.5m
[開花期]7~9月
[繁殖方法]さし木、取り木、株分け
[原産国]日本、北アメリカなど
[植え付け]春の芽吹き前に庭土6:鹿沼土3:ピートモス1の割合で、赤系のものには腐葉土を多めに混和します。チッ素分を控えめにした肥料を他の花木に準じて与えます。
[施肥]アジサイの花色は必ずしも土壌の酸度(pH)に影響を受けるとは限りませんが、赤系のその影響を受けやすい種類には肥料の他に石灰を少し与えます。
[管理・その他]乾燥には弱いので植え込んだ最初の夏は特に水やりに気をつけてください。背丈をおさえ、花つきをよくするための剪定管理が最も難しく大切です。花は2年目の枝につき、花芽分化は10月ころなので、花後すぐに花がらより2節ほど下で切り詰めます。極端に詰めると徒長枝が勢いよく伸びて花芽がつきません。開花しなかった枝のうち貧弱で細い枝と樹形を乱している枝を取り除き、他はそのままにしておきます。一律な刈り込みは禁物です。これに対しアナベルでは秋にざっくりと刈り込んでも、翌年伸びてくる枝に花をつける性質があり、手入れは簡単といえます。
[病害虫]午後の日差しが強い場所、株元が異常に乾燥する環境ではハダニ、アブラムシが発生しやすくなります。
夏に開花する日本の代表的な花木で、花房全体または一部にガクの変化した装飾花をつけます。種類によって度合いが異なりますが、午前中は日当たり良好で西日が当たらない半日陰に適し、完全な日陰では花つきがよくありません。アジサイ、ガクアジサイは背が高く大株になるので、狭い庭では耐寒性が若干劣りますが、小ぶりなヤマアジサイ系の園芸品種を選ぶとよいでしょう。この他近年では、アメリカ原産のアメリカアジサイ『アナベル』やカシワバアジサイなど、札幌で越冬可能な種類も出回ってきています。また、海外で品種改良され、鮮やかな色合いのハイドランジアはセイヨウアジサイとも呼ばれ、耐寒性が劣るので主に鉢花として楽しみますが、温暖化により条件のよいところでは屋外で越冬することもあります。さらにアジサイ類には北海道にも自生しているノリウツギとその園芸品種『ミナヅキ』、『ライムライト』とつる性で気根を出しながら木に登るツルアジサイ、本州以南に自生し道央以南でも育つヤマアジサイに似たコガクウツギなどもあります。