[学名]Campanula sp.
[分類]キキョウ科 ホタルブクロ属
[草丈]30~150cm
[開花期]6~8月
[繁殖方法]タネ播き、さし木、株分け
[原産国]北半球 温帯~亜寒帯
[タネ播き]タネが小さいものが多く、覆土しなくてもよいです。上から水やりするとタネが流れてしまうことがあるので、底面から吸水させて、20℃程度の所で管理すると2週間~1カ月程度で発芽してきます。生育が早いものだと早春に播種すれば夏に咲かせることができます。多くはタネ播きで増殖できますが、開花後株分けか、春に地下に伸びている地下茎を株分け・さし木で容易にふやせる種類があります。
[植え付け]日当たりと水はけのよい所に植えます。生育が早く強健な種類は大丈夫ですが、多くは過湿に弱いので、特に水はけをよくするようにします。
[施肥]あまり必要としませんが、生育状態により春の芽出し期や花後に、緩効性のものを与える程度でよいでしょう。
[管理]真夏の高温期や長雨が続くと株が弱りますが涼しい秋になると回復してくるものが多いようです。花後、葉が黄化してきた種類は地際から刈り取り、葉が繁っている種類は秋までそのまま育て、枯れあがってきてから地際で刈り取ります。
原種は非常に種類が多く約250種あります。多くは宿根草ですが一・二年草のものもあります。うつむきかげんに咲く、清楚で可憐な花を咲かせます。多くの種は高温多湿を苦手とし、冷涼乾燥を好みますので、梅雨がなく夏涼しい北国に適した植物といえます。花は多くが鐘形や星形ですが、草姿には様々なものがあり、園芸的価値が高く美しい種類が多いです。地面に這うように広がっていくポシャルスキアナ種や高さ20cm程度の小型種で淡いブルーの花を無数につけるコクレアリフォリア種、高さが約150cm程度にもなる茎に花をつけるラクティフロラ種、丈夫な強健種で花の長さが4~5cmにもなる大型の花をつけるホタルブクロ、細くしなやかな茎に花をつけるイトシャジンなどがあります。また高さ60cm程度の茎の先端に花が集まって咲き、リンドウに似ているグロメラタ種や5cm程度の花を持ち、葉の形が桃の葉に似ていることからモモバギキヨウの名を持つペルシキフォリア種などは切り花としても楽しめます。青紫・濃紫色の花をつける種類が多いのですが、他にも白やピンクなどもあり、八重咲きや二重咲きの種類もあります。それら原種を交雑してできた園芸品種も多く、ロックガーデン、ボーダー花壇やコンテナ、鉢植えなど様々な場所に植えられて、初夏から夏を彩る代表的な花となっています。