庭木&草花のご紹介

エゴノキ

エゴノキ

[学名]Styrax japonicus
[分類]エゴノキ科 エゴノキ属
[樹高]5~10m
[開花期]6月
[繁殖方法]実生、接ぎ木
[原産国]日本、朝鮮半島、中国など
[植え付け]植え穴に堆肥や腐葉土などを入れ、腐植に富んだ土に植えます。日当たりが悪いと花つきが悪くなりますが、乾き過ぎる場所は避けます。
[剪定]あまり切り詰めはしないで、自然形に育てます。伸び過ぎた枝を少し切り詰め、樹冠の内側の細かい枝や込み過ぎた枝は透かし剪定する程度にします。時期は3~4月ころに行います。
[肥料]肥料切れになると衰弱しますので、春先、株元に油かすなどを施してやります。
北海道の山野に自生するハクウンボクと近い種類ですが、エゴノキの方が葉が小ぶりで姿もコンパクトで美しく、庭木向きです。道内では道南地方に自生します。6月ころ、枝にびっしりと白い下垂した可憐な花をつけ、その後卵形の実がなりますが、実が非常に苦くえぐみがあることからエゴノキと呼ばれます。最近庭木として人気が出ており、枝の垂れる品種や、ピンクの花をつけるベニバナエゴノキなどの園芸品種もよく出回っています。ハクウンボクは樹高が高く、街路樹や公園樹向きです。清楚で可憐な白い花のおかげで人気がある樹木ですが実はサポニンと言う有毒物質を含んでおり、その味がエグいからエゴノキと呼ばれるようになったらしく、とても見た目からは想像できない意外と危険な木なのである。その毒性を利用してエゴノキの根っこをすり潰して川に播き、毒で魚を弱らせて漁をするいわゆる毒もみで使用されていたらしい。この毒もみは世界各地で行われる漁法で毒で麻痺させて捕獲するやり方なのですが現在の日本では1951年に施行された水産資源保護法という法律で禁止されているようです。ちなみにエゴノキは生物学的に魚毒植物に分類されるのですが他にもアジサイやイチイ、ウメ、キングサリ、ザクロ、シャクナゲ、ヤツデ、ユズリハ、レンゲツツジなども有毒植物の仲間であります。もちろん食べたりしなければ全く無害なのでご心配なく。

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