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仕事と遊びを区別する必要は無い

ぼくがまだ会社勤めだった頃の話だけれど、土曜の休日に妻とお出かけしている時に限って仕事のトラブルによる電話が掛かってくる。例えば納品した商品が破損していたとか、あるいは時間になっても届かないと言った具合の話だ。会社は休みだから取引先や現場の職人さんからは当然のようにぼく個人の携帯にその連絡が入るのだが、いかんせん手の打ちようがないので一通り状況を伺ってからお詫びして電話を終わらせるしかない。

楽しいハズの妻とのプライベートな時間もこんな感じに仕事で不安を感じればその後はモヤモヤした気持ちで楽しめるはずもないし、横にいる妻も不機嫌になる。それを頭から切り離して忘れようとすればするだけサザエさんの時間になると憂鬱になってしまう。

こんな事では休日に仕事を忘れてリフレッシュしようなんて土台は無理なのです。

経営者になった今はどうかと言うと、平日は現場で土日祝日はお客様との商談が入るため、決まった休みなんて取れないのだから、そもそも仕事とプライベート(遊び)を区別するのは難しい。で、そんなぼくが一切趣味の時間が無いかというと全然そんな事は無くて、むしろ会社員だった頃よりも趣味の時間は多い気がするんです。なぜならば仕事と趣味の時間を分けないようにしているから。

例えば、日用品を買いにホームセンターに行ったついでに仕事の材料を買ったり、その逆もある。プライベートの旅行先で見かけた外構の写真を撮りまくったり、その土地の土や石を採取しまくったりもする。普通に道を歩いていて、気になる花や木があるとすぐに駆け寄って、時間を忘れてスマホで名前を調べる。あるいは仕事の出張ついでに近くのゴルフ場でプレーして、終わったらまた仕事の打ち合わせをしたりも。

お洒落なカフェやレストランに行くのも好きだし、映画を観るのもアーティストのライブやコンサートに行くのも好きだから、どんなに忙しく休めないと言ってもそのくらいの数時間は仕事の合間に時間を作る。でも、そこで得られた感覚やセンスは絶対に仕事に生きてくる。養われた芸術的な感性は無意識に外構やホームページのデザインに活かされていたりする。そういったセンスというものは人格にも影響を及ぼすから、お客様や社内でのコミュニケーションにも役立っているとも思う。

逆に仕事で得られた知識や感性が遊びにも影響したり、仕事で得られる収入が増えれば遊びに使える資金も増えるので仕事が遊びに及ぼす影響も多い。旅行であれば宿泊するホテルや利用するレストランのグレードも上がる。一流の施設やサービスから得られる経験や感覚は自らの仕事に活きてくるはずなのだ。

さらに言えば、ぼくは10代の頃からパソコンを組み立てたり改造したりが好きで、おもちゃ感覚で接してきた。そのおかげで随分と仕事に活かせていると思う。会社勤めの頃も営業で入社したのに最後は新規事業のシステム開発を任されるに至ったり、その経験がこの会社を起業する際には大いに役立った。今でもホームページを自作することで他社には無い強みになっているのだから趣味と実益がうまく噛み合っていると思う。

つまるところ、仕事と趣味は密接につながっていて区別できることではないのです。それを無理に区別しようとすると身体的にも精神的にもただただ疲弊するだけなのだ。ならばあえて区別せずに両方を一緒に楽しめばいいのだと思う。でもここで問題なのは、仕事も趣味のように楽しめるか?!その一点に尽きる。楽しくもない遊びにお金を費やす人はいないが、やりたくない仕事でも生活のためには我慢してやる。その考えを正さない限り仕事と遊びを区別せずにはいられないのである。

スキーを滑るのが好きな人は同じコースを何度も何度も滑る。他人から見ると同じところを何度も滑って何が楽しいのか?と思われるが、あれは単に滑っているのではない。滑るたびに「次はもっと腰を落として」とか「今度はこっちのコブを回して」とか、自分なりに工夫しながら頭とカラダを使って楽しんいる。全身全霊をかけて本気で取り組むからこそ、そこに楽しさが生まれるではないだろうか?!

だからこそ、仕事にせよ、遊びにせよ、それぞれを区別することなく共に情熱とエネルギーのすべてを全力で注ぐ。こんな考え方が必要ではないだろうかとぼくは思うだ。

 

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