植栽で彩りのある生活を
こちらの庭木はナツツバキ、一般的には「シャラの木」とも言われていますね。「祗園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色」で知られる仏教の聖木「沙羅双樹」によく似ているため、ナツツバキを沙羅双樹と間違えて詠まれたとも言われています。初夏に可憐な白い花を咲かせるのですが、その白い花が一日で散ってしまうために白旗で降参した平家の栄枯盛衰を表しているそうな。
「盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし。」
その儚さも含めてぼくの好きな木のひとつです。花言葉は愛らしさ・はかない美しさ・哀愁
何が埋まっているかワカラナイ！
庭木にとって重要なのは土・水・光です。
その中でもご新築の場合にとくに気をつけなければならない「土」についてご紹介いたします。
コンクリートの塊や大きな石や砕石がザックザク
せっかく植えた木が１年で枯れてしまった。あるいは２～３ｍくらいに育ったのに枯れてしまった。こんな場合は先ず土を疑ってください。とくに新築の場合は地面の下に何が埋まっているかわかりません。
手前に見えるカタマリ、これ全部、地面から出てきたコンクリート片です。こんなの普通に出てきますから。これ以外にも踏み固められた土やドロッドロな粘土質の土など木を植えるのに適さない土であることがホントに多いのです。分譲住宅の場合、８割以上の現場は土を入れ替えなければならないでしょうね。
木を植える予定の場所は黒土と入れ替えましょう。
庭木の場合は腐葉土や堆肥など土壌改良は特に必要ありません。植える予定の場所の土を黒土と入れ替えてあげるだけでOKです。将来どの程度の大きさまで育てるかにもよりますがあまり大きくしないのであれば５０ｃｍ程度の深さで十分です。
入れ替えるなら着工前か外構工事と同時がベスト
こんな感じに主庭が敷地の奥にある場合は家を建てる前が一番お得です。なぜなら黒土の値段の大半は輸送費と入れ替える際の手間賃だからです。図のように奥に庭がある場合は尚のこと。だってダンプで来てドカっと降ろせば簡単に済むのでとても安く済みます。逆に家が出来て塀まで廻っていたりするととんでもない手間と費用が掛かるのです。あなたも将来、木を植えたいなぁ～、そんなお気持ちが少しでもあるならぜひ、着工前に黒土に入れ替えることをおススメします。
