知ってきおきたいウッドデッキやフェンスの塗料

ウッドデッキ

天然木を使ったウッドデッキやフェンスは定期的な塗装が必要です。とは言うものの、実際にどんな塗料を使えば良いのか意外と調べても良くわからなかったりしますよね?! ググってみても色々な情報が飛び交っていてどれが正しいのか、あるいはどれが自分にとって合っているのか不安な方も多いハズ。そこで今回は塗料の種類やその特徴についてをご紹介したいと思います。

絶対に使っていけないペンキなどの合成樹脂系塗料

塗装材=ペンキと間違った認識している方が意外と多いのですがペンキとはアクリルやウレタンなどの合成樹脂を主成分とした塗料を指すのであって塗料全般の総称ではありません。一般的にペンキは塗料に含まれている樹脂によって表面に塗膜が作られます。木材には調湿機能が備わっており、水分を吸ったり吐いたりの伸縮を繰り返す特性があるので塗膜で覆われると木が呼吸出来なくなって寿命が縮まると考えられています。したがって屋外に設置されたウッドデッキやフェンスにはペンキを使用してはいけないのです。また、塗り直しの際には塗膜を取り除かなければ上塗りできないため作業性も良くありません。

床に人工木の木調、フェンスにハードウッドを使用したハイブリッド仕様

では実際にどんな塗料を使えば良いのか?! 塗料の種類とその特徴、製品名を具体的にご案内致します。ではさっそく

木目の風合いを出すならステイン系

塗膜を形成しない含浸タイプのステイン系を使用すると自然な木目を活かすことが出来るのでナチュラルなエクステリアを保つことが可能です。また防虫、防腐効果を兼ね備えた製品も多く発売されており耐候性についても問題ありません。おまけに伸びが良いので刷毛塗りがしやすく素人でも塗りやすいのが特徴です。そんなステイン系の中からオススメの商品をピックアップしてご紹介させて頂きます。

カラダに優しい自然塗料 ”タヤエクステリア”

ドイツのリボス社と日本のイケダコーポレーションが共同開発した日本仕様のドイツ製木材保護塗料「タヤエクステリア」は無農薬・有機栽培の天然素材である亜麻仁オイルを主成分としており、健康に害のある成分は一切使われていない外装用自然塗料です。また、亜麻仁オイルは古くからミイラ造りに使われるなど防腐性が高い事で知られています。このタヤエクステリアの特徴は無垢材や集成材、合板を問わず仕上げ用の木材なら何でも塗れて、しかも紫外線もカットするので変色も起こりにくいスグレモノです。

実績45年のスタンダード ”キシラデコール”

外の木製品であればコレ!っていうほど名が知れているスタンダードな塗料がこのキシラデコール、魅力はなんといっても塗りやすさと価格の安さです。日差しや雨風に強く日本の気候にピッタリな塗料です。通気性もよく木の調湿機能を損なうことなく、塗膜も出来ないのでフクレやワレの心配もありません。しかも浸透タイプなので塗替えの際も表面の汚れを落とすだけ、カンタンに上塗りできるのでDIYにも最適です。

ハードウッドには ”カルデット”

硬質なハードウッドは塗料が浸透しにくいため、通常のステイン系を使用した場合は乾きが遅くなるので注意が必要です。そんな時は吸収されない余分なオイルの拭き取りが可能なドイツのリスボ社製「カルデット」がオススメです。

匂いに敏感な方には水系 ”ガードラックラテックス”

油性のステイン系は塗りやすく、自然な木目を引き出してくれるスグレモノですがキツイ匂いが難点です。その点、水系のステインなら匂いはほとんどありません。病院や学校の近くでも水系なら安心してお使い頂けます。もちろん只のオイルステインとは違って防腐防虫効果をもたらす薬剤が含まれていて、しかもワシンマイクロカプセルという特殊なカプセルに包まれているので匂いを和らげると共に長期間の効果が期待できます。但し、塗り直しの際には下地の色が出やすいのでガラリと色を変えたい場合は同じく水系半造膜タプのガードラックアクアをおススメします。

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木目を塗りつぶす半造膜系

リフォームに最適な木材保護塗料を使用すると傷んだ下地を隠すことが出来るのでガラリと雰囲気を変えてリフレッシュやイメージチェンジが可能です。また防虫、防腐効果を兼ね備えた製品も多く発売されており耐候性についても問題ありません。おまけに刷毛塗りで素人でも扱い塗りやすさが特徴です。そんな半造膜系の中からオススメの商品をピックアップしてご紹介させて頂きます。

下地を選ばない油系 ”プラネットOPシリーズ”

亜麻仁オイルなどを高温で加熱する事で得られるスタンド油を主成分とする自然塗料プラネットOPシリーズ。このスタンド油は油絵に使われたり、能登の漆職人に好まれるほど耐久性が高く、ヒバやヒノキなどの塗りムラが出来やすい木材に使用してもムラなく塗装できるスグレモノです。粘度が高めなのでバルサムテレピンオイルで希釈して、薄めることで塗りやすくなります。

水系半造膜タイプなら ”ガードラックアクア”

匂いも少ない水系の半造膜タイプで下地の痛み具合を隠してくれるリフォームなどの塗り直しに最適な木材保護塗料です。病院や学校の近くでも水系なら安心してお使い頂けます。しかもワシンマイクロカプセルという特殊なカプセルに包まれているので匂いを和らげると共に長期間の効果が期待できます。従来の造膜タイプは下地の色が影響するため濃い目の色を塗らないとなりませんでしたがこのアクアならホワイトやチーク、メープルといった明るい色を塗っても汚くなりません。まさに塗り直しに最適な保護塗料です。但し、自然な木目の雰囲気は無くなるのですがイメージチェンジに向いているので意外とオーナー様には喜ばれる塗料です。

今日はウッドデッキや木製フェンスに最適な塗料の中でも塗りやすく自然な木目を活かせるステイン系の塗料とリフォームなどの塗り替えに最適な半造膜系の塗料についてご案内致しました。しっかりとメンテナンスをしないとあっという間に腐食してしまうウッドデッキやフェンスだからこそ、塗料選びは慎重に行いたいものですね。キレイにお色直して素敵なガーデンライフを!

M.TOMIYAMA

どういうワケか右と左の足の長さが2cmも違うんです。おまけに靴のサイズも左右で違うんです。これって一体どうやってそうなっちゃったんだろう( ^ω^)・・・

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暮らしを彩るステキなアイテムの数々やその時々に感じた大切なこと、楽しんでいることを書き残しています。毎日をほんのちょっと温かく。
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